皆様こんにちは。
神無月から霜月へと移る頃。
出雲大社に集う神様たちも、そろそろお戻りでしょうか。
秋の夜長、灯火のもとでページをめくり、思いを馳せる。
年中親しむ書物も、静かな涼しい夜には、なおいっそう。
ひと月程前に出かけた美術館めぐりから、
芸術の秋と読書の秋はすでに始まっておりました。
荒ぶる魂と、和歌の始祖としての繊細な美意識をあわせ持つとされるスサノオ。
アマテラスオオミカミの弟神です。
この『スサノオ展』が契機となり、あらためて、日本の神話をひも解き、古事記の世界に親しみました。
子供の頃の本。大切にとってあります。
「海幸彦(うみさちひこ)と山幸彦(やまさちひこ)」、
「スサノオとヤマタノオロチ」、「ヤマトタケル」、
「いなばの白うさぎ」と、登場する主な神々は、みな親類縁者。
個性豊かな神様たちの物語に、素直に向き合えば、
そこには、今に生きる私たちへの教えが息づいています。
シミ付きの少しかび臭い一冊の本は、決して古くはなく、
時を越えて、教訓や道徳、こころのマナーを教えてくれるのです。
神話は民族の宝。
日本の神様たちは、なかなかパワフルです。
それでは、ごきげんよう。 ありがとうございます。