おはようございます。
卯月をむかえました。
開き始めた今年のさくら花は、何を思い咲いているのでしょう。
花や植物は、その容姿で楽しませてくれるだけではなく、
とても敏感で、時にその容姿を変えて、さまざまなことを教えてくれます。
今年に入り、我が家のパキラが、
なぜかいっせいにうなだれ、次々と枯れていきました。
爽やかな緑色の輝きを放ち、あんなに元気に開いていたのに、
中鉢も小鉢も、物の見事に裸木のようになり、
お部屋の中は、他の植栽との差も歴然と、
さみしくも不思議な光景が繰り広げられておりました。
なんとか再び開いてほしいとの願いをこめながら、
土壌を変え、ていねいに水遣りをし育てておりましたが、一向に状態は変わらず。
病気か寿命か、もう手放す時がきたのかしらと思っていた矢先に、あの大震災です。
物言わぬ植物が、何かを教えてくれていたのでしょうか。
話しはここで終わりではありませんでした。
不思議なことに、裸木の状態から、また緑が生まれてきたのです!
いま、また、小さな命が開きます。
まん中には、赤ちゃんもいます。
大震災のあと、なぜか次々に開き始めた我が家のパキラ。
たくましい生命力です。
開いてくれて、ありがとう!
いま、日本中の、世界中の多くの人たちが、
東北の復興、再生のために立ち上がっています。
本当にうれしいことです。
あの美しい水と空気、豊かな海の幸に恵まれた、風光明媚な東北の地を取り戻し、
日本の産業の心臓部でもあった活力を再生させるためにも、
いまだけではなく、長く、こころを寄せてくださいますように。
東北の地に、花が咲き、緑があふれ、
ふるさとの人たちのこころを癒してくれる日が、一日も早く訪れますように。
ありがとうございます。