こんにちは!

森のようちえん まめとっこです。


昨日書いたこちらのブログ

について、ちょっと深めてみようかと思います。



昨日のブログは、こどもの日イベント出店について。

出店内容は、はじっこ野菜スタンプでエコバッグづくり・花すくい・木の実バイキングでした。

特別意図してなかったんだけど、すべて「選ぶ」遊びだったんです。



人生は選択の連続です。

何時に起きるか、朝ごはんに何を食べるか、弁当のおかずを何にするか、このTシャツに何を合わせるか、どこに買い物に行くか、出かける準備や片づけが進まない子にどうアプローチするか、どんな言葉を家族にかけるか、だれかからの質問にどう答えるかなどなど。



いろんな選択肢があるなかで、私たちは一瞬くらいの短い時間で何か一つを選択して、そちらへ歩を進めています。

人生はその瞬間瞬間の選択の積み重ねでできている。


選択によって、人生の舵が切られていくんですね。その選択によって、人生の満足度や幸福度が違ってくるんです。



ところで、「他人軸」「自分軸」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。


他人軸とは、世間や他のだれかの都合に合わせる生き方。

自分軸とは、自分の感覚で生きること。


他人軸と自分軸。

私たちが何かを選択するとき、どちらをもとにした方が人生の満足度や幸福度が上がるでしょう。

私は、あなたは、どちらをもとにして一瞬一瞬の選択をしているでしょうか。



子育てをしている私たちは、子ども自身が選ぶべきことに対しても親の都合でいろいろ口出しすることがあります。

親の都合に合うように誘導して選択させたりします。

親の都合はときに「人に迷惑をかけない」「だれかから評価を受けられるように(自分が周囲からいい親だと思われるように)」だったりもしますね。


これ、他人軸です。

子どもが何かを選択するとき、自分軸を許さずに他人軸で判断するように導いてしまっているんですね。


子どもが大きくなって学校に行き始めると、出来(結果)で評価される場所なので余計に他人軸が強化されていきます。

一瞬一瞬の選択が他人軸によるものになる。自分自身のことなのに、自分の好みや感覚ではなくて、周りの人の目(評価)を意識して決めることになります。



他人軸で生きている人は不思議なことに周りの人にも他人軸を強要しがちです。

「私は他人軸だけど、あなたはどうぞ自分軸でのびのび生きてね」にはなりにくい。

「あなたも他人軸で世間に合わせて生きなさいよ」というメッセージを発しがち。なんでだろうね。



また、他人軸の人は「自分軸=自分勝手、わがまま」と勘違いしがちです。

それは誤解。


自分軸とは、自分の感覚で生きること。

自分軸で生きる人は自己中心的でわがままになるんじゃなくてね。自分のことを大事にしながら、周囲の人の価値も同様に肯定し、他の人の選択も尊重します。


だれかに親切にするとき・だれかに何かを譲るとき・謝るときなんかに、自分がそうしたいと思って、それをするんです。

周りの人から「親切にしてあげなさい」「人の気持ちを考えなさい」「ごめんなさいは?」と言われてそうするわけじゃない。

世間の目じゃなくて自分の気持ちに基づいて周囲の人を思いやり、選択をくだします。

選択に失敗したとき、他人軸じゃなくて自分軸だから失敗を人のせいにせず、自分の教訓として受けとめて次に生かすことができる。

人生を建設的に進めていくことができるわけです。



今は大人も他人軸で生きている人が多いように思います。

代表ちほっちも、長いこと他人軸で生きてきました。

「怒られるから・ルールだから・周りから見ておかしくないように」でいろんなことを選択してきた。自分自身の人生なのに、他人軸で世間を意識して選択を積み重ねているから、うまくいかないことがあると「なんでうまくいかないんだ」「周りのせいだ」と思ってた。


すると子育ても他人軸を子どもに強要するものになってしまう。

そしたらまた、他人軸で生きて、他の人に他人軸を強要したくなる人が再生産されていってしまう。


昨今の日本は「生きづらい」なんて言います。

同調圧力や、匿名で人の失敗を責めたてる風潮もあります。

これは、他人軸があふれ、人生の満足度や幸福度が低い人がどんどん増えているからなんじゃないかとちほっちは見ています。



他人軸と自分軸。

どちらで生きていきたいですか。

我が子にどちらの価値観を手渡していきたいですか。




斜面は、前向きにおりても後ろ向きにおりても、どっちでもいいのだ。


自分で感じて考えて、判断して行動したから、

結果から学ぶことができるのだ。




(文・写真:代表ちほっち)


 

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