こんにちは!

森のようちえん まめとっこです。


今日の代表ちほっち通信は、性教育について取り上げてみようと思います。

先日の親子組さやまめでチラッと話したら、興味を持ってくれたお母さんがいたようだったので。



その前に。


我が家には2人男の子がいます。

2人とも0歳から森のようちえんで育ち、まめとっこを卒園。今は高2と小6です。

大きくなった。


私自身も、森のようちえん的子育て歴が16年ほどになります。

子育てをしてくる中で、ずっと「子どもが育つとは」「人の成長とは」ということを考えてきました。

同時に、自分自身がどう育ったのか、どう育ちたかったかなどもずっとずっと考えてきました。

子育てって一筋縄ではいかなくて、理想通りに進むことなんて一つもないんですよね。私の場合は長男の出産から「思ってたんと違った」でした。

出産で体力を使い果たしてしまって、授乳もうまくできないし、頭も身体も思ったように動かなくて。理想が高かった分しんどかった。もうダメ!できん!何でなん!!と発狂したように泣き叫んだこともあります。


そんなこんなで、私自身の考え方やこれまでの生き方、ある出来事についてどうして苦しいと思ったり感情が爆発してしまうんだろうかとか、いろいろいろいろ考えてきました。


私は自分に自信がなかったんですね。

無邪気な子どもの頃のままの自分もいるんだけど、人の目を気にして、人から評価されること・怒られないことを優先する自分が強かった。

ありのままの自分を認めることができていなかった。

勉強はまぁまぁできて、先生や大人の言うことをよく聞いて、要領のいい立ち回りをしていたけど。それは私にとって自信や自慢ではなくて、むしろ「できない」ことの裏返し。

できなくて自信がないから、そういう選択をしてきたと思っています。



そんな私が子育てでこれだけは大切にしたいと願ってきたことは、子どもが自分自身を好きだと思えて、周りの人のことも好きだと思えるように育てたいということ。


私の思う性教育は、そのためのもの。

性教育と思って始めたかどうか、今となっては定かではありませんが、「自分自身と相手の心身を大切にできるように」と思ってやってきました。


周りの人から身体の特徴をとやかく言われた経験から、自分の身体(の変化)を否定的に受けとめていた自分もいたので、そのことも意識していました。


では具体的にどんなことをどんなふうにやってきたか、紹介してみます。



始めた時期


2〜3歳くらいから。

正確なことは忘れてしまっていますが、言葉が通じ出した頃からかと思います。

いや、もっと小さい頃からかもしれない。



大きな方向性


お母さんと子どものあたたかな関係がベース

親子のスキンシップの延長で日常の場面で伝える



何をいつどこでどのように?


●女性の身体について

後追いをしてトイレについてきたとき。

私が月経中にトイレについてきたときに、血液がついているナプキンやそれを取り替える姿を当たり前に見せていました。

隠そうとしなかったし、恥ずかしいものとして扱わなかった。


お風呂に入ったときや日常生活で。

ありのままの姿を見せてきました。別にあけっぴろげにするわけじゃないよ。

自然な姿を隠したりせず、ふつうに見える範囲のものはふつうに見せてきました。


大きくなってきて、言葉が通じるようになってきた頃からは、「赤ちゃんのベッドを新しくするために出てきたものなんだ」とか、「女の人の身体は月に1回赤ちゃんの卵が一つだけつくられてね。お父さんのもう一つのたねとくっついたら赤ちゃんになるんだけど、その卵のために血でベッドがつくられるんよ」というようなことを説明していました。

子どもが聞ける様子で、雑談のように伝えられるときに。座らせたりして改まって説明するのではなくて、子どもが聞ける時間に合わせて雑談のように細切れに。


また、子どもの成長に合わせて、お母さんの卵とお父さんのたねがくっつけるチャンスはごくわずかで、すごい確率であなたがお腹に来たんだよ、とか、もっと大きくなってからは「人によっては生理痛というのがあるんだ」というようなことも。


我が子は現在高2と小6ですが、今でもふつうに「血が出とる」「今生理なんよ」と話したりします。



●自分の身体を大切できるように

小さな頃から、子どもに「かわいいよ」「愛しているよ」「大事だよ」「あなたの◯◯(身体のパーツ)がかわいいなぁ」などと伝えてきました。まずはそこから。


身体が大きくなってきたときに「大きくなったね」「ちょっとずつ大人に近づいてきたね」と言葉にして伝えることもしてきた。


手足に生えている毛について、手足を撫でたりマッサージしたりするときに「かわいい毛が生えとるね。大きくなるとだんだん濃くなってくるよ。大人になったらお父さんみたいになるよ」のように身体の変化を成長の証として前向きに楽しみに受けとめられるように伝えてきました。

我が子たちは、小学校高学年頃までに何度か自分で自分の毛を見て「お母さん見て!毛が濃くてきたよ」「大人に近づいてきたかもしれん」と喜ばしいことのように話していました。


そうそう、声変わりのことも伝えていました。

子どもと抱き合っているときや一緒に横になっていてリラックスしているときに、喉仏をさして「大きくなったらここも大きくなるよ。大人の声に変わるよ。いつ変わるかねぇ」と楽しみにできる感じで伝えてきました。



●第二次性徴に向けて

上の内容と少し重なりますが。。

一緒にお風呂に入っているときに、身体を洗うときやお風呂の中で自然にふれあいながら「かわいいね」と伝えるところから始まっていたと思います。もちろん普段の生活の中でも「かわいい」「大好きだよ」「愛してるよ」などなど伝えてきました。

ようちえんに入る頃あたりには、タマタマは大事なところだよ、おちんちんも大事なんだよと伝えていたと思います。もうちょっと前からかもしれない。

そして子どもの理解力に合わせて

「タマタマは赤ちゃんのたねの工場があるんだよ、今はまだお休み中だけど10歳とか12歳とか15歳とか大きくなると工場が動き始めて、赤ちゃんのたねがつくられるよ」

「赤ちゃんのたねはおちんちんから出てくるよ、タマタマもおちんちんもあなたの赤ちゃんが生まれるための大事な場所だよ」

「男の人の赤ちゃんのたねと、女の人の身体の中でつくられる卵がくっついたら赤ちゃんになるよ」

「大好きな人同士のおちんちんと女の人の赤ちゃんの生まれるトンネルをくっつけて、女の人のお腹の中に赤ちゃんのたねを届けるんだよ」

「女の人の赤ちゃんの生まれるトンネルの中におちんちんを入れるんだよ」←このことを伝えるか、いつ伝えるかは大分考えた気がする

「精子、卵子」

小学校高学年の頃には「そろそろ精子工場が動き出して精子がつくられるようになるかな」「精子がつくられるようになったら、自分で気づかないうちに精子がおちんちんから出てくることがあるよ。夜寝ているときに勝手に出てパンツが濡れていることがあるよ。そのときはパンツを洗って洗濯物入れに入れておいてね」

というようなことを伝えてきました。


小さな頃はお風呂の中のあったかい時間に、大きくなってからはお互いがリラックスしているときに説明調じゃなくて雑談風に、でも大事なことだと伝わるようにゆったーーりと話してきました。

思春期あたりにはわざとさらっと。



子どもが小さいうちに、自分がお父さんお母さんから生まれた大事な赤ちゃんだという自覚?認識があるうちに正確なことを伝えておくのがいい気がします。

愛している人同士のことだ、お父さんお母さんがお互いを大事に思って生まれたんだ、だから自分は大事な存在で、いつか大好きな人ができて赤ちゃんを自分の力で育てられるようになったら大事な人と一緒に自分もいのちをつなぐんだ、と素直に理解できると思うので。


恥ずかしいこと、いやらしいことと思わないうちに伝えるのが吉だと私は思います。



●自分の身体に触れること

おちんちんなどを触っている様子があったときは、小さな頃はそのままにしていました。

小学校になって、プライバシーの概念が出てきた頃にそのような姿があったときに、「自分の大事なところを触るのは気持ちいいよね。だけど、人に見えるところでは触らないのがマナーだよ」というようなことを伝えました。




ざ、ざ、ざーーーーーっくりとだけど。

もうちょっと記録に残しとけばよかったと思うけど、私はだいたいこんなことをしてきました。


自分を大事に。相手や周りの人も大事に。

いろんな身体があって、いろんな人がいて、ということも伝えてきたな。


だれかの参考になればと思います!



(文:代表ちほっち)


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