今回は秦基博というアーティストについてです。

私が彼を初めて知ったのは10年程前でした。


『僕らをつなぐもの』


という曲を聴いた時に、何故か涙が出てしまった事を覚えています。

曲を聴いてそんな風になってしまったのはその時以来ありません。

最近テレビで彼をよく見かけて新曲を聴きますが、いい曲だとは思えても、当時の感情にはなれないのです。

もちろん、ファンである事には変わりはないのですが。


私は

『恋の奴隷』→『僕らをつなぐもの』→『朝が来る前に』→『エンドロール』


という順番で彼の曲を聴くのが好きです。

発売された順番はバラバラですが、私の中ではこの4曲が繋がってしまいます。


現実がツラくて恋に逃げてしまい、あやふやな感情のまま付き合う。
結果的に彼女を傷つけてしまい、これ以上傷つけたくなくて自分から別れを選んだけれど、やっぱり未練が残ってしまう。
その反面、他の男と幸せになって欲しいという願いの方が強い。

私はこの4曲を自分に当てはめた時、そんな風に聴こえてくるんです。

自分勝手な恋に終止符を打って、それ以降かなり長い期間、恋愛自体を封印してしまった過去があります。

そんな未熟だった私を思い出させてくれるのが、この4曲に詰まっています。

いい曲は一期一会だと思います。

その時のタイムリーな感情にマッチした曲に出会うという奇跡は早々起きないことなんだと、10年経って気付かされました。

だからこそ私の中で

『僕らをつなぐもの』


は特別な曲なんだと思います。