愛知県豊明市からこんばんは。
自家焙煎珈琲豆散人アルジです。
アルチュール・ランボーというフランスの天才詩人がいまして、昔々アルジは背伸びして読んだこともありました。
このたび、パリオリンピックにちなんで読み返すことにしましたが、相変わらずよく分かりません。
タイトルが「地獄の季節」という散文詩集です。この猛暑にはぴったりでした。
訳者が小林秀雄、岩波文庫。難解なのが揃っています。
例えば「大洪水後」という詩の始まりはこう。
「大洪水」の記憶もようやく落着いた頃、
一匹の兎が、岩おうぎとゆらめくつりがね草との中に足を停め、蜘蛛の網を透かして、虹の橋にお祈りをあげた。
分からないままに読み進めていくと、こんな一行があります。
「胡散な奴らが、家を建てた。『冷し珈琲』常連が、珈琲店で、煙草をふかした。」
この「冷し珈琲」にだけは興味があります。アイス珈琲は、日本生まれとされていますが、巴里の珈琲店にもあったのでしょうか?
この詩集が書かれたのは、日本でいうと明治の初期です。
時々、日本という言葉も出て来ますが、あまり意味はなさそうです。
「岬」という詩には、「『日本の樹』の頂を傾ける奇妙な公園の斜面」という言葉が出て来ます。
広重の絵でも見たのでしょうか?
たぶん松だと思います。
こういう難解な詩は、読んだらすぐ忘れます。