ヘンミ計算尺 | 自家焙煎珈琲 豆散人アルジの公式ブログ 珈琲と日々

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愛知県豊明市にある自家焙煎珈琲店 豆散人(まめさんじん)のアルジが、珈琲のこと、お客さんのこと、日々の思いなどを気ままに綴っております。 (旧 ほちほち日記)

一昨日の記事に書いた、有松絞りまつりの収穫品、値切ってないのに300円で買ってしまった計算尺について書きます。

 

HEMMIとメーカー名が書かれていました。計算尺で検索すると、ここのが圧倒的に多くヒットします。

 

そして、お客さんがこのHEMMIで調べたら、明治28年創業の老舗企業であることが分かりました。世界中にある100年以上の企業のうち日本が4割を占めているのですが(200年以上は65%)、ここもそのひとつなのですね。

 

そして、今はもちろん計算尺を作っているのではなくて、半導体関連の仕事をしているようです。

やはり、時代に合わせて変化していけることが大事なのですね。もちろん、変化しないことが良い場合もあって、アルジの珈琲などは基本的に変わっていませんが、大きいコーヒー会社は、時代とともに変化しています。

 

ここらあたりが個人と企業の違いなのでしょう。

 

それともうひとつ思うことは、計算尺を作る人は当然ながら計算に強い理系の人です。なので、その能力があれば、他のコンピューター関連の仕事も当然できるのでしょう。

 

そして、計算尺について今日知ったことをいくつか。

何人かの年配のお客さんにお見せしたところ、70代の方はまったくご存じありませんでした。ところが60代の方は、「中学校で使ってたよ」と言われました。

 

使い方を忘れていらっしゃったのですが、ネットで調べて思い出されたそうで、アルジもそれを見ながらやってみたら、ある程度の掛け算と割り算の仕方が分かりました。まだ複雑で分からない部分もありますが、使いこなせば2桁同士ならできるようです。

 

もっと精通すれば、円周の計算はもちろん、三角関数などもいけるようです。

足し算と引き算はできません。自力でやれということですね。

 

70代以上の人は算盤で、50代以下は電卓。その狭間の世代がこれを使ったようです。これをご存じだったお客さんは、夜間大学で先生からカード大の計算機を買うように言われ、当時1万円くらいしたカシオのを頑張って買ったそうです。

 

電卓も安くなりました。今はスマホで計算もできます。スマートスピーカーに訊けば、すぐに答えを教えてくれることでしょう。

 

つボイノリオという名古屋のコミックシンガーがいて、アルジもこの人は知っています。

しかし、持ち歌に「アルプス計算尺」という替え歌があるとは知りませんでした。

 

いろいろ勉強になっています。買ってよかった。