愛知県豊明市からこんばんは。
自家焙煎珈琲豆散人アルジです。
珈琲の世界で「シングルオリジン」という言葉が流行っているようです。
「単一の農園でつくられた珈琲豆」というのが、基本的な意味のようです。従って、ブレンド珈琲は完全に除外されて、ストレート珈琲に限られるわけです。
しかし、ストレート珈琲といっても、例えばエチオピアの銘柄でも、いくつかの農園の豆がブレンドされている場合があります。農園単位ではなく、地域単位です。日本で言えば「生産組合」的なものです。
そういうのはシングルオリジンとはいいません。格が落ちる扱いです。
「○○農園の珈琲豆」でないといけないことになっています。
アルジは別に単一農園にこだわりません。地域の豆であっても、ちゃんとしたブレンダーがバランスをとって複数の農園の豆を混ぜ合わせている良質な豆はあります。
それに、何俵も穫れないないような零細農家もあるのです。
さらに意識の高い珈琲屋さんでは、農園主や詳しい精製過程を紹介していたりもします。
ストーリーのある珈琲、顔の見える珈琲であることを重視して、そういう意味を「シングルオリジン」に持たせたりします。
一昔前は「スペシャルティ珈琲」が全盛でしたが、勝事記のところ、どう違うのか分かりません。
理念よりも概念、概念よりも言葉が先行している印象を受けます。
いつも思うのは、焙煎人の仕事は何か? ということです。
生豆を選ぶのも、焙煎するのも、焙煎人の仕事です。
そこで良し悪しが決まります。
誰が育てた木から穫れたか、よりもずっと大事です。