退職を決意した経緯をお話しできればと思います。
前職では中間管理職ではありませんが、チームをまとめ、得意先と調整し、プロジェクトマネジメントを行う立場にありました。
やりがいもあり仕事を楽しく思うこともありましたが、常に無理をしていたように感じます。
1週間程度の出張が日常的にあったため、退職を決意する一年半ほど前から、
妊活のため出張を減らしてもらえるよう、直属の上司に打診していました。
一定の理解は示してもらえたものの、実際には退職の意向を伝るまで出張が減ることはありませんでした。
男性ばかりの職場にて、妊活を伝える気恥ずかしさや、
職場全体に余裕がないこともあり、
他の上司へ相談することを躊躇しました。
また私自身も日々の忙しさに流され、それ以上のアクションを取りませんでした。
出張や仕事量の負担のほか、
自分の立場ばかりを優先する、一部の利己的な人間関係に、疲れきっていました。
私自身の性格面でも、
飛びぬけて優秀ではないが、無理をすればそれなりの成果を出せてしまうこと、
人の目を気にしてしまうことや真面目な性格も精神衛生上マイナスに働いてしまったようです。
それらの複合的な要因が私にストレスを与え続け、限界を感じるようになりました。
『今の事業年度がおわったら会社を辞めてゆっくりしよう』
退職をうっすら考え始めると、退職後の生活に不安が募ります。
共働きのため比較的自由に出費している現状から、収入が半分になった状況で、妊活の費用をまかなうことへの不安。
資格を保有し、専門職として働いてきたキャリアが途切れることへの不安。
出産・育休後、資格を活かした転職先の選択肢はいくつかあるものの、
新たな職場で正社員としてキャリアを積むことは現実的に難しいのではないかという不安。
仮に、妊活を続ける中で転職したとしても、転職早々に頻繁に通院することは難しいだろうから、
妊活をしばらくお休みしなければならないという不安。
退職後の不安と葛藤する中、退職を決心する出来事が起こりました。
尊敬する上司の転職です。
仕事上いつも気にかけてくださった方で、
自分のメリットではなく全体の調和やメリットを優先し動いてくださる、稀有な存在でした。
この方がいなくなった後、自分は頑張ることができるのだろうかと不安に駆られました。
また同時期に過労により、一週間ほど体調を崩したことも自分の今後を考える良い機会となりました。
退職予定の4か月前、妊活のため退職する意向を会社へ伝えました。
会社からは退職ではなく、出張・残業をなくすよう考慮すること、または非常勤となり自分のペースで働けるように変更してくれること、
もしくは妊娠するまでしばらく休職とすることなど、様々な選択肢を提案してもらい、
妊活を応援すると言っていただきました。
とても有難く思いましたが、仮に出張と残業がなくなったとしても、その分の仕事は後輩やチームメイトにいくことになります。
職場全体に余裕がない中、自分だけが出張残業を免除してもらうことへの罪悪感がストレスになるのではと考えました。
また妊活がいつまでつづくのかもわかりません。
子供とキャリア、、、長い目で見て何がベストな選択かわかりませんが、
自分の体とメンタルを第一に考え、整えられる環境を選ぶことがベターだと判断し、退職に踏み切ることにしました。
今になって思うことは、退職は、自分の体力や性格を再認識し、
今後の生き方・価値観を見つめなおすとても良いきっかけになったということです。
また未熟な私をあたたかく見守り、サポートしてくださったチームメイトへの感謝も改めて強く感じました。
体調も優れない状態が続いたため、ゆっくりとした日々を過ごそうと考えていた矢先、
とても良いご縁があり、なんと転職するにいたった経緯について次回お話ししたいと思います。