2021年12月頃のことを書いています
肺がんの手術を受け、無事に自宅療養をしていた私。
家族と離れて生活するのも、あと3日となり。
この頃には、手術した方の腕を上に上げることもできるようになって
両手を上げて洗濯物を干したり、両手で髪の毛を洗うこともできるようになっていました。
そして今日は、退院後2回目の通院。
前回、肺に水が溜まってしまってゼイゼイハアハア言いながらの駅までの道が、
軽々と歩けるようになっていて、とても嬉しかったのを覚えています。
肺のX線画像を見た担当の先生にも、
「マメコさん、溜まっていた水がほとんどなくなってますよ。頑張ったんですね!」
と、言ってくださいました。
やった〜!!!これでもう大丈夫だ!
そう思った矢先・・・
先生が、数枚の資料を私に差し出しながら言いました。
「マメコさん、病理検査の結果が出ました。」
そこに、書かれていたものは、
「病名:非小細胞肺がん(腺癌)」
「大きさ:1.8×1.4×1.3㎝」
「リンパ節転移を認めました」
「リンパ管への侵襲を認めました」
「血管への侵襲を認めました」
「病期:ステージIII A」
「5年生存率:49%」
他にも、たくさん書かれていましたが、省略します。
私は、「5年生存率:49%」ところから目が離せなくなってしまい、その後の先生の話もほとんど覚えていません。
先生は、とても時間をかけて丁寧に説明してくれていたと思います。
私が落ち込まないように、希望をもって今後の治療に向かえるように、熱心に説明してくれていたと思います。
でも・・・、ダメでした。
私は、5年生きられる確率がこんなに低いんだ・・・と思ったら、
頭が真っ白になってしまったんです。
確かに、手術前の説明で、
「今は病変の大きさやPET-CT検査の結果から、肺がんステージⅠと予想されますが
今後の病理検査の結果次第では変わる可能性もあります。」
と、聞いていました。
ステージ1だと・・・
切ってしまえば大丈夫なんだと・・・思い込んでしまっていました。
まさか、ステージIIIだったなんて。
まさか、5年生存率が49%だったなんて。
どうやって家に帰ったのか、全く覚えていないけど・・・。
人間は不思議です。いつの間にかちゃんと、帰ってきていました。