最近、ラジオを聴いていたらバリ島のケチャ音楽が紹介されていました。

 

あまりにおもしろかったので聴き入ってしまって、気がつくと前後の回も探して聴いていました。

 

放送大学の『音楽・情報・脳』という番組でした。

 

以下は、自分用メモ。

 

 

https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2010/102043/201015046A/201015046A0004.pdf

 

 

 

 

 

 

これ系の(ケチャやガムランを用いた)音楽と言えば、大友克洋監督の映画『AKIRA』のエンディング曲がすぐに思い浮かぶのですが、

 

この研究のおおもとになっているのがまさしくその曲を作った方:山城祥二氏=大橋力先生だそうで。

 

ハイパーソニックエフェクトというおもしろい発見をされていました。

 

なんでも、人間の耳に聴こえない超高周波音(80khzとか100khzとか)が、耳には聴こえないが身体の表面から吸収されており、

 

脳深部(中脳間脳前頭前野・報酬系神経回路)の血流を増幅し、人の健康や幸福感にいい影響を与えているらしい。

 

熱帯雨林にはこの超高周波音が多く含まれているのに対し、現代の都会では20khz以下の可聴域の音しかほとんど検出できない。

 

そうした環境で心身を病むのは、人としては当たり前のことなのかもしれない。と示唆されていました。

 

 

いろいろと興味深いポイントやキーワードがありましたが、ひとつだけ。

 

フルートには可聴域の音しか含まれていないのに対し、尺八には、超高周波音が含まれていて、なおかつ「短い時間で持続的に変化し続ける非定常的な音」いわゆる「ゆらぎ音」が豊富に含まれているのだそうです。

 

琵琶とか、三線にも、あと長唄にも含まれているって言ってたと思う。

 

オペラとか、西洋のいわゆるクラシック音楽にはほとんど含まれていないのだそう。

 

(多分、音程や音の長さの正確さを追求してきた音楽だから)

 

おもしろいなと思って、ちょっと尺八を吹いてみたくなってきました。