映画『カラオケ行こ!』を観てきました。
めっちゃよかったです。
最初から最後までテンポよく、役者さんの演技もよく、笑いもナチュラルでわかりやすく。
ほんのりBL風味なのも、私はよかったです。
もう1回観たいかなー。
今回、「応援上映」というのに初めて参加(?)しました。
都合のいい時間がたまたまその回で、何も考えてなかったんですが。
席に着くと、周りの方がちらほらサイリウムを持ってる。
前に座ってた女性が、近くの席の女性に「これよかったらどうぞ。『紅』のときに振ったりしてください」とサイリウムを渡してる。
知り合い同士なのかと思ったら、そうでもないらしく、単に予備を貸してあげてるみたい。
そして映画が始まったら、KADOKAWAのロゴマークが出たところで、さっきの女性が、
「カドカワー!!」って大声で叫ぶ。
まるで、花火のときの「たまやー!」みたい。
主人公1(綾野剛さん)の背中が映ると、「セクシー! 水も滴るいい男! 少しは隠せよー!」とか言ってはる。
立て続けの声出しに、ちょっとびびる。
ストーリーが進むにつれ、その女性だけではなく、座席のあちこちから、画面に向かって
「そんなことないよー!」
「その階段降りちゃだめー!」
「今なら引き返せるよー」とか声がかかる。
……なに、この衝撃的な空間。今までにしたことのない映画体験。
……観客の、心の声がダダ洩れになっている??
主人公2(齋藤潤さん)が教室で「おはよう」というと「おはよー」、
帰宅して「ただいま」といえば「おかえりー」と返す。
ご飯を食べれば「おいしい?」と尋ね、怯えていれば「怖かったよねー」と慰める。
主人公1が映ると、「足ながーい」って、何度も聞きました。
大半のお客さんは静かなのですが、つっこむお客さんは始終つっこんでいる。
お客さん同士、ツッコミで会話してたこともありました。(もちろん離れた場所に座っている)
おもしろい文化だなぁ……
映画自体、大阪が舞台で、役者さんも大阪弁で話していたので、ツッコミが入っても違和感がないというか、作品として成立しているように感じました。
前の席に座っていた例のお姉さんは、よく通る声で、ツッコミがうまかった。
多分何度も観てストーリーは熟知してはると思うのに、「教えて教えて」「どうしたん?」「何があったん?」と主人公2に声かけしていました。
すごく楽しんではるのが伝わりました。
エンドロールでは役者さんだけでなく、「和山先生(原作者)ありがとー!」「野木先生(脚本家)ありがとー!」の声もあちこちから上がって、拍手で終わりました。
映画館で拍手って普段しないけど、いいですよね、拍手。
ただ普段しない体験だけに、妙に疲れました。
今回何も考えずに応援上映に行ってしまったんですけど、これ初見で行くものではないなぁと感じました。
かけ声で、セリフが聞こえなくなることがあるんですよね。それはやはり残念です。
最初は静かに鑑賞して、そのあと応援上映ならもっと楽しめるかなと。
2回目は、普通の上映回のときに落ち着いて観たいかな。
京本さんの映画のパネル。3回撮ったのに、全部ぼやけていて泣く。