DVD『この世界の片隅に』を観ました。
評判はかねがね聞いていたのですが、いやぁ、いい映画でした。
公開時に劇場で観たらしい岡田斗司夫さんも、上映後、観客がみんな呆然としていたって絶賛していました。
(映画を作る人は、誰しもそういう映画を作りたがっているのだとも)
魂もっていかれるんですよね…
余韻でしばらく何も言えなくなる。胸がいっぱいで。
いつもの自分に戻るのに、しばらく時間がかかるのです。
だからちょっと、観るのに覚悟のいる映画というか、絶対におもしろいのはわかっているけど、ちょっと気合がいる映画ですね。
私は漫画を先に読んでおりました。
こちらもすごく吸引力のある作品で、時間も空間も超えて、物語世界の中にぐっと引き込まれる読書体験をしました。
大げさに言うと、タイムトリップした気分になる。
情報量がすごく多くて、いろいろな気持ちがわき上がってきて、でも底のほうにはずっとあたたかい何かが流れているのです。
絵のあたたかさ、登場する人たちのあたたかさ、戦争中の話なのに、たくましく生きている人たちの普通さ、明るさ。
いま生きている私たちと、何も変わらないよね。っていう。
映画は原作の絵柄や雰囲気を忠実に、とてもきれいに再現していて、漫画とは近しいけど、また違った魅力がありました。
色がついてるっていいよね。。
原作のユーモアも忠実になぞってくれていて、時々笑う。すずさんってほんとうにかわいい人だ。
エピソードを追加したという、別バージョンもあるようなので、また折を見て借りてみようと思います。