映画『Gメン』を観てきました。

 

 

予告編は劇場で観たけど、それ以外は情報を入れず。

 

あ、ドラマ『ナンバMG5』と原作者が同じというのは前知識としてありました。

 

そもそも『ナンバMG5』がよかったから、これも面白いだろうと思って観に行ったので。

 

ただ「『ナンバMG5』のスタッフ再集結!」みたいなのを勝手に想像していたので、スタッフが全然違っていたことが「あ、あれ??」って感じで意外でした。(よく特攻服の間宮くん呼べたな…とか思った)

 

しかし面白さは期待通り。期待以上かな?

 

全体的にテンポがよくて、音楽もよく合っていて、セリフの掛け合いのシーンではほぼずっと肩を震わせていたように思う。

 

主人公・勝太と天然イケメン・瀬名が仲良くなるシーンとか、ほのぼのした音楽が妙にはまって可笑しかったり、

 

瀬名がしゃべるシーンでたまに、ポク・ポク・ポク… と木魚のような音が鳴るのもツボでした。

 

ストーリー全体というよりは、そういう小ネタというか、登場人物のやり取りや細かい演出が楽しめました。

 

キモオタの肝田くんが、勝太の倒した男子と記念撮影するシーンもお気に入りです。

 

 

 

私はアクションにあまり興味がないので、クライマックスのアクションシーンでは少々飽きが来たりしてました。

 

『ナンバMG5』でも思ったけど、主人公が強すぎるし、不死身すぎると思って。

 

多勢に無勢で向かって行ってるのに、こんなにうまいこと相手は気絶してくれるんかね??と疑問に思ってしまう。

 

でもそこは少年漫画一流のファンタジーなんだろうと思って。不死身で強い少年をみんな見たいのだなと思って、サラッと流しています。

 

プロレスおたくの肝田くんが、決戦時にプロレス技を次々と繰り出していたのはファンタジーの極みだったですが、振り切れててよかったと思います。ちょっと目を離したスキに、全然違う技かけてたもん。。あれ俳優さん(矢本悠馬さん)も大変だったでしょう。

 

知らない俳優さんだったけど、観終わった後めっちゃ検索してしまった。

 

 

勝太たちの先輩で、すごく優しそうな、金髪リーゼントのお兄さんが出てくるのだけど、田中圭さんだと気づいた時には、あっ、だからなんか頼りないのか~、とすごく納得してしまった。失礼ですね。。自転車(自動車ではない)の運転ヘタで笑った。

 

(ほんまは強いねんで)

 

 

そして、SixTONESの森本慎太郎くん。出てるということは知っていたのですが、どこで出てきていたのかわからなくて…

 

エンドクレジットではわりと早いタイミングで名前が出てきたので、主要メンバーであることは間違いないと思うのだが、はて、慎ちゃんどこにいましたかね??

 

…あっ。ひょっとして、あの。…昭和時代の??

 

と思ってたら、撮影風景みたいな映像が流れてきて、ああ、あのサングラスかけた昭和のヤンキー氏、顔の骨格、体格、確かに慎ちゃんだわ。。と納得。

 

化けたなぁ~。全然気づかなかったよ。。私が名前知らないだけの、ベテランのバイプレーヤーさんかと思ってた。

 

もっぺん最初から、慎ちゃんだとわかったうえで観たくなっちゃったな。。

 

 

 

漫画の絵、可愛いですね。勝太って岸くんそのまんまやん。

この絵柄だったら私も読めそうだなぁ。

 

 

そして特筆すべきはやはり、美人教師・雨宮先生を演じた吉岡里帆さんでしょう。

 

「大人が全力で学生生活を謳歌しています(笑)」公式サイトのコメントより。

 

予告編のときから異彩を放っていましたが…

 

本編ではあの120%も200%も振り切っておられます。すごいです圧巻です。

 

私はもう一度この映画を観に行きたいと思っていますが、その理由の9割くらいは吉岡里帆さんの演技です。

 

この方もよく存じ上げなかったのですが、Wikipediaによると、

 

「自分は中途半端なんだと痛感し、演技をする場合に選択肢の1つとしてがむしゃらな方法でも臨めるようになったきっかけの作品に2015年5月に公開された映画『明烏』の名前を挙げており、当時「お前はとにかく中途半端にブスだし、中途半端な年齢だし、色々中途半端だから、死ぬ気で芝居しろ」「それでしかもう目に止まんない」「人より何倍も何倍も恥をかき捨てることが必要だね」と福田雄一監督に叱咤された経験から、体当たり演技にも躊躇することなく臨めるようになったと振り返っている」

 

のだそうで。。

 

「人より何倍も何倍も恥をかき捨てる」、これを吉岡里帆さんは実践されていると思う。

 

『明烏』という映画も観たくなってしまいますね。

 

しかも福田雄一監督といえばジェシーくんの舞台『ビートルジュース』の演出もされています。

 

ひとつ映画を観たら、芋づる式にいろいろと観たくなる。あの人とこの人が細い線で繋がっていたとわかってくる、というのは、おもしろい経験です。