母乳かミルクかで悩んだ日々があった。














今月4歳になる娘は
生後3ヶ月で完ミに切り替えたが
心身ともにすくすくと成長している。



風邪を引いて
最後に病院へ行ったのは
おそらく2歳の頃だと思う。



それくらい免疫力が高く
元気モリモリに育った。















産前、私は母乳へのこだわりがなく
母乳が出れば母乳をあげるし
出なければミルクをあげようと
気楽に構えていた。



産後は母乳の出が悪く
母乳のあとにミルクを与えていた。



2580gで生まれた娘は
小さな身体からは想像できないほど
とにかく食欲が旺盛な子だった。



助産師さんからの
「夜泣き止まないなら
一度お腹が満たされるまで
ミルクを飲ませてみたら?」
というアドバイスを受けて
産後3日目で一度に60mlものミルクを
飲み干した娘。



大きなゲップを数回したのち
すやすやと眠りについた
穏やかな表情を見て、思った。



" 私たち大人にも食欲の波があるように
赤ちゃんだっていつもよりも
沢山飲みたい時もあるよなあ " って。
















おっぱいを吸う娘の姿が
あまりにも可愛いので
母乳で育てたいなと
産前には感じなかった欲が
沸々と湧くのを感じながらも
私は母乳に疲れてきていた。



娘はおっぱいが大好きで
ほっておけば片乳に
30分も40分も吸い付いており
乳首も腕も肩もくたくただった。



近所で評判のおっぱい先生のところに
駆け込もうと決意し
2度電話をかけたがタイミングが合わず
どうしたらいいのかわからないまま

(母乳へのこだわりはない)

(だけど母乳を飲む娘は可愛いから
母乳が出たら嬉しい)

(だけどもう疲れちゃった)

(そもそもこだわりはないし…)

(…でも) (…でも) (…でも) 


そんなループの毎日だった。



はじめから自然と母乳が出る子
苦労しながらも母乳育児にこだわる子
あっけらかんと完ミに切り替える子



なんだかみんながとても素敵に思えて
自分だけが宙ぶらりんな心地だった。


















寝不足が続いたある日
乳首が切れて痛くて泣きながら
心に余裕が無くなっていることに
ようやく気付いた。



「ちゃんと寝よう」
そんな感じのことを思った。
…気がする、よく覚えてないけど。



「3ヶ月になるまでのあと数日は
母乳ライフを堪能して
3ヶ月目からは完ミにしちゃおう!」
そう決意したら元気が出てきた。














そんなわけで
3ヶ月目に突入し完ミに切り替え
晴れて夜間授乳から解放された。



母子ともに夜たっぷり寝る日々は
本当に幸せだった。



睡眠って本当に大切だ。



あまり一回の基準量にはこだわらず
足りなそうなら増やして
娘のご機嫌を優先した。



沢山飲ませた分
次の授乳までの間隔があいたり
次の授乳で飲む量が減ったり
授乳回数が少なくなったりして
平均すれば自然と基準量になっていた。



それは今でも変わらず
朝ごはんをあまり食べなければ
お昼ごはんをたっぷり食べるし
お昼ごはんを食べすぎたなら
夜は食べる量が減る…みたいに
娘の身体は自然と調節されている。




私自身も3食同じ量を
きっちり食べる方ではないし
その日の体調によって
すごく食欲がある日もあれば
あまり食欲が湧かない日もありつつも
太ることも痩せることもなく
過ごせているので
そんなもんだよなーって思う。














ミルクのおかげで
娘のお腹が速攻で満たされ
娘のご機嫌が整う時間が増えたことで
私の心にも余裕が生まれた。



(母乳出てるかな?)
(足りてるかな?)
(あとどれくらい吸わせよう…)


そんな悩みの時間がなくなり


(可愛いなあ)
とただ思える時間がぐっと増えた。
















娘は離乳食の進みも早かったので
1歳のお誕生日を迎えたあたりで
食事としてのミルクはおしまいにした。



母乳かミルクかと悩んでいた
3ヶ月間は娘の生命に関わる
とっても重要で大きな問題
のように感じていたけど
過ぎ去ってみれはなんてことない。



日本企業が作るミルクは
とってもとっても優秀だった。















おしゃぶりのことも
「いつまで与えるか」と悩んだけど
1歳を過ぎた頃に
おしゃぶりが壊れたタイミングで

私「壊れちゃったから捨てようね」
娘「うん、ばいばい」

と、これだけで
あっけなくおしゃぶりばなれできた。



野菜を食べないとか
お友だちと上手く遊べないとか
落ち着きがないとか



子育てをする中で生まれる
色んな悩みの多くは
時がくれば自然と解消されることを
日々身をもって実感している。














悩みやすい私は子育てを通して
「大丈夫」を学んでいる。



本当に、大抵のことは
「大丈夫」なのだ。




これからも色んなことが起こると思う。



そのたびにいろんな感情を経験しながら
「大丈夫」に辿り着こうと思う。