こんにちわ
前回の続きです。
出産のリアルな描写が出てきます。苦手な方は読むのをお控えください
入院5日目。
長い長い夜が明けました。
途中ウトウトする瞬間はあっても
20分ほどすると再び強い痛みがやってきていたので、ほぼ眠れず。
すでに疲労困憊です
でも、先生の昨日の話では、
今日午前中までに進展がなければ
帝王切開とのこと。
一進一退を繰り返していた出産にも
ようやくここにきて希望の光が
見えてきたように感じました。
気持ちを切り替えていざ内診
先生「SUさん、ほんとによく頑張ってますよ!今、子宮口は7㎝。
昨日もお話したように、今日も朝から点滴を打ちますね。
午前中までに子宮口が開いてくればそのまま自然分娩にしますが、開かなければ帝王切開にします。
どちらにしても今日が赤ちゃんのお誕生日になりますあと少しなんで頑張りましょう」
今日が誕生日なんて言われると
俄然やる気が出てきます
よし、あともうちょっとだ
気合い入れて母ちゃん頑張るぞ
そうして分娩室に移動し
点滴が始まりました。
普段日中は外来で診察している先生も
この日は手術着に着替えて
分娩室で出産に備えてくれています。
程なくすると夜中と同様の激しい痛みがやってきました。
痛ぁいぃぃ〜
やはり声を出さずには
いられません
人生で感じたことのない
最大級の痛み
そしてこの痛みが20分→10分、
10分→5分、5分→3分と
あっという間に
間隔が短くなってきました。
SU「先生、わたしもう無理です
耐えられません」
先生「SUさん、頑張ってください!今、子宮口8㎝ですよ!今日はこのまま帝王切開じゃなくて自然分娩で行けそうですからね!」
SU「わかりました!頑張ります」
それから1時間。陣痛の間隔は
1分おきになっていました。
時刻は11時。
痛みの度に大声で叫んでいるわたしのとこところに
担当の先生の上司にあたる
産婦人科のベテラン先生(こちらも女医さん)がやってきました。
ベテラン先生「SUさん、そんなに大きな声出さなくても大丈夫だから!痛みがきたときにその声を息を吐く力に変えて」
ひぇぇ〜
ベテラン先生怖い
ご本人は怒ってるつもりは
全くないんだろうけど、
真顔で冷たく大きな声で言われたら
めっちゃビビる
一気に背筋が伸びるSU
そして担当の先生、ベテラン先生の順に内診をしてもらいました。
ベテラン先生「これ子宮口まだ8㎝もないよ!まだ7㎝だよ」
嘘でしょ
1㎝戻ってるよ
こっちはその1㎝で心持ちが
かなり変わるんだよ
冒頭にも書きましたが、
わたしの担当の先生は産婦人科で
一番若い女の先生。
ベテラン先生に言われると
何も言い返せない様子…。
陣痛室は一瞬静まりかえりました。
そして次の痛みでなるべく
声を出さないよう
空気を読んで耐えるSU笑
その場を凍りつかせベテラン先生は
分娩室から去っていきました。
その後もなるべく声を抑えて
ながーーく息を吐くように
心掛けました。
さらに1時間ほど頑張りましたが
もう本当にヘトヘトになっていたので
SU「先生、もう無理です
帝王切開にしてください〜〜」
帝王切開が楽というわけではないことはもちろん承知していましたが、
この時はもう4日も痛みと闘っていて
早く出産を終わらせたかった
それでも、
先生「SUさん大丈夫です、赤ちゃんも頑張っていますからね!今、子宮口9㎝まできましたよ!切らずに乗り切りますよ今日の午後には必ず産まれるから!」
という先生。
それでも本当に本当にツラすぎて
どうにか逃げ出す方法はないかと
考えだす始末。
この時のわたしは身も心もボロボロ、
まさに極限状態になっていました。
つづく
(全5回の予定でしたが、最終日が長いので次で終わりにします。引っ張ってごめんなさい)