左京区南禅寺界隈。静かな佇まいの別荘が立ち並ぶエリア。
 
春は枝垂れ桜の並木道にもなり、静かな佇まいの中観桜できる穴場スポットでもあります。

 

 

その一角にある『野村碧雲荘』。

大正時代から昭和時代にかけて、日本の実業家・二代目野村徳七の別荘として築造した数寄屋造りの別邸で、2006年には国の重要文化財にも指定。

近くにある野村美術館と間違えて来られる方もいるのか案内板もあります。残念ながらこちらの建物は一般公開されおらず、敷地内の進入も不可。
 

 

 

そんな非公開スポットではありますが、この時期になると毎年こちらの玄関口の庭園をチェック。生垣越しに見える花菖蒲が見ごろになる季節で、ちょうど満開を迎えていました。

 

2週間ほど前にもチラホラ咲き始めていましたが、ちょうど開花のピークを迎えています。
 
通りからは見えにくい場所にひっそりと咲き誇っている、知る人ぞ知る穴場の花菖蒲スポットで、この日も地元民らしい方がわざわざ車横づけで撮影しに来られていました。

 

建物の周囲にめぐらされた水路脇に帯状に咲き誇り、その光景はまるで尾形光琳の絵画さながらで、直線的かつ立体的美しさで、造園の妙と相まって優雅な風景を作り上げていました。
 
今年は例年に比べ梅雨入り時期が遅れ気味ですが、この日は小雨も降る朝で、恵の雨が花菖蒲の艶やかさを際立たせていました。
 
 
名称:野村碧雲荘
住所:京都府京都市左京区南禅寺下河原町37
関連サイト:http://hekiunsou.jp/

■お問い合わせ先
碧雲荘運営事業組合
大阪市中央区高麗橋2-1-2 野村殖産株式会社 総務部内
TEL:06-6226-1121 (土日祝日、年末年始を除く 9:00〜17:45)