左京区岡崎の文化ゾーンに位置する『京都市京セラ美術館』。前身・京都市美術館から数えて開館90周年を迎え、その記念展『村上隆もののけ京都』が2月3日より現在絶賛開催中。ちょっと遅ればせながら、やってきました。
会場入り口には、記念展の肝入り具合を感じる阿吽像。京都寄りな村上作品に惹かれます。
身近なところで知る村上作品としては、ルイヴィトンコラボであったり、昨年の京都南座で行われた市川團十郎白猿襲名披露公演の祝幕など。今回は京都コラボ作品があるということもあり、興味津々でやってきました。
今回一番の注目の作品。江戸時代の絵師・岩佐又兵衛の洛中洛外図を引用して作成された大作『洛中洛外図屏風 岩佐又兵衛 rip』。
個人的に細かい感想として、岩佐又兵衛作品も皆こんなヤバい目つきしてるのか?と。エキゾチックジャパン(笑)
作品の途中途中には、村上氏の恐らく直筆と思われるメッセージが展示。わりと国内には村上氏のアンチが多い印象で、村上氏っていかつい人なのか?とずっと思っていましたが、真逆の印象を与える柔和なメッセージ(笑)
琳派の代表格・尾形光琳作品をモチーフにした『尾形光琳の花』。
暗幕スペースに展示された『四神と六角螺旋堂』。平安京の東西南北の守護四神、青龍・白虎・朱雀・玄武を四方壁面に描き、その中央に黄金のドクロの六角螺旋堂。古くから京都の都市整備に根付く風水思想も、村上作品に取り入れられ、昇華されています。
ヲタク要素満載の代表的シリーズの数々。外国人の来館者はこのあたりの作品を熱心に撮影されてました。こういうところが、海外で人気なんでしょうね。
そして、村上版『風神雷神』。ゆるいにも程がある脱力感(笑)この作品を通して、オリジナルの風神雷神の完成度の高さと破壊力に思いが至るわけですが。
あと、作品名もつぶやきめいたものが多数で必見です(笑)
記念に風神のキーホルダーを購入。私史上最高値のキーホルダーでしたが(毒)
今後日本で展覧会を開くことはないかもしれない、と発言する村上氏。それを思うと、村上氏にとって渾身の展覧会と言え、貴重な展覧会。必見です!
展覧会名:村上隆 もののけ 京都
会場:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ(京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124)
会期:2024年2月3日~2024年9月1日
開館時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)
休館日:月曜(祝日の場合は開館)