滋賀県大津市、京都と滋賀の府県境を走る奥比叡ドライブウェイ。車で比叡山を観光する人にとっての必須道。この日は京都一周トレイルの途中にある食事処『比叡山峰道レストラン』、こちらで昼食を取ろうと徒歩でやってきました。
このあたりは昔から何度か通り、古い食堂があった記憶でしたが、比較的新しい建物に変わっています。後でお店の方に聞くと3年前にリニューアルされ、以来レストランのメニューも一新され、以前にも増して利用しやすくなったとか。
入ってすぐの場所に券売機があり、こちらで券を購入する方式。
メニューもバリエーション豊富で、蕎麦や丼、和食膳、洋食、カレーなど実に多彩。さらに、滋賀の食材、近江米、近江牛、近江地鶏を駆使した料理を中心とし、豪華でもあります。
店内は広々としていて、全320席。観光バスの団体客用のスペースもある様子でした。
とにもかくにも、特筆すべきはこちら。
テーブル席は全面ガラス張りになっていて、そこから琵琶湖を眼下に一望できます。この日はあいにくの曇り空でしたが、遥か先に近江富士・三上山も確認でき、素晴らしい眺め。これだけでも、ここで食事をする価値ありなロケーションです。お店の方の話では、秋の紅葉シーズンもまた絶景で人気なんだとか。
今回は食事目的でしたが、カフェ利用にも最適で、琵琶湖にちなんだ琵琶湖ブルーのクリームソーダ、比叡山名物ごま豆腐を使ったぜんざいもあったり。
今回は近江牛を使った手作りハンバーグやコロッケなどがお皿に乗った洋食メニュー、近江ランチ1600円と精進風の比叡そば900円を注文。
まずは近江ランチ。
メインのお皿には、近江牛の手作りハンバーグ、精進風のお山コロッケ、エビフライとサラダ。他、ご飯、お味噌汁、お漬物が付きます。
ハンバーグは自慢の近江牛使用とのことで、その肉肉しさとジューシーさが実感できます。つなぎ成分控えめで、より肉の美味しさを感じられます。ソースは比較的甘めで、お子さんにも好まれそうな、そんな万人ウケする味わい。
素朴な味わいのお山のコロッケですが、肉を使っていない精進系とのことですが、わりとしっかりとした甘みのあるジャガイモの味わいで、こちらは単品でも注文できます。
そして、比叡山延暦寺といえば禅寺であり、精進料理が名物。そんな場所の比叡そばは精進風。具材も見るからにシンプルで、湯葉、桜生麩、山菜、青ネギ、南瓜、かまぼこが乗っています。
比叡山を改めて横から見るとこんな山容なんですね。
で、お蕎麦はちょっと扁平のコシのあるタイプで、もちろん手打ちというわけではありませんが、蕎麦の風味もして食べ応えもあり、かけそばタイプのお蕎麦としては十分な美味しさ。比叡山周辺はとりわけ蕎麦の名店が多く、すぐ近くにも蕎麦専門の製粉場もあるほど。お汁も上品な薄色ながらしっかり出汁の効いたもの。精進風が頷けるような、身体に染み渡るお出汁。
恐らく、この近くの比叡ゆばを使用されているのではないかと(笑)いい弾力の歯ごたえもあり、大事な植物性たんぱく源。
下の方に椎茸煮も隠れていました(笑)甘辛い旨味がいいアクセントに。
山菜も何気に何種類か入っていました。ぜんまいの食感もしっかり。
登山途中だったので、ちゃんとした食事ができるような場所に出会えるとは思ってもいませんでしたが、眺望抜群の中しっかりとした食事ができ大満足。気軽に立ち寄れる雰囲気もいいですね。ご参考に。
名称:比叡峰道レストラン
場所:滋賀県大津市坂本本町4220
電話:0775‐78‐3673
営業時間:10:00~17:00
定休日:不定休