今回は京都東山、岡崎界隈の桜名所の開花具合をパトロール。3月24日時点の様子。

 

南禅寺

左京区、四季折々でその景観が楽しめる人気観光スポット『南禅寺』。正応4年(1291年)、亀山法皇創建の日本最初の勅願禅寺。そして、お寺のシンボル的存在の三門は、歌舞伎狂言での大盗賊・石川五右衛門の放った名セリフ「絶景かな絶景かな~」でもおなじみ。南禅寺の中では三門と法堂周囲に桜の木が集中していますが、毎年一番開花の早い三門北側にあるソメイヨシノでようやく咲き始め。

 

法堂の南側の桜で、ようやくピンク色が見え始めた、そんな様子。例年に比べ、全体的に開花が遅い印象です。なので、今週末以降まで見ごろはずれ込みそうな様子。

 

ちなみに、こちらは昨年の同時期に撮影した時の南禅寺の様子。ほぼ満開状態でした。

 

南禅寺境内の中でも人気スポット・水路閣周辺にはほとんど桜の木はありませんが、不変の圧倒的存在感。

 

名称:南禅寺
場所:京都市左京区南禅寺福地町86

 

 
清流亭

南禅寺北側にある意外と穴場の紅枝垂桜の名所『清流亭』。紅枝垂桜並木になっていますが、こちらも全く今のところ開花の気配なし。毎年南禅寺よりも遅めで、4月以降の開花になりそう。

 

こちらも昨年の同時期に清流亭を撮影した時の様子。ピンク色が艶やかな並木道でした。

名称:清流亭
場所:京都市左京区南禅寺下河原町43−5

 

 

蹴上インクライン
長さ582メートルにわたる傾斜鉄道阿跡で、その長さは世界最長と言われる『蹴上インクライン』。春には多くに観光客が線路上を歩きながら桜を鑑賞する人気スポット。
 
桜はソメイヨシノ中心ですが、こちらもつぼみがようやく綻び始めた状態で、見ごろは4月以降の様子。
 
こちらも昨年の同時期に撮影した時の様子ですが、この時は満開。今年は途中の寒の戻りで雪も降ったことから、開花時期が遅れているのかもしれませんね。

 

桜はまだの様子ですが、周辺では馬酔木が見ごろを迎えていました。

名称:蹴上インクライン
場所:京都市東山区東小物座町339

 

 

琵琶湖疏水

明治時代、琵琶湖の水を京都へ引き込もうとつくられた『琵琶湖疏水』。それにより生活用水として、さらに水運、発電など、京都の近代化に大きく寄与した産業遺産建築でもあります。疏水ベリは遊歩道の桜並木になっていて、市民憩いの場でもあり。そして、疏水や平安神宮の大鳥居を背景に風光明媚な風情を展開するスポットですが、こちらも開花遅め。

 

みやこめっせの西側に流れる疏水べりでは低木のソメイヨシノが見ごろでした。低木は比較的開花が早いのか。

 

こちらも過去画像ですが、琵琶湖疏水を十石舟で遊覧する『岡崎桜回廊十石舟めぐり』では、船上から絶景の桜並木を楽しむこともできます。ソメイヨシノやヤマザクラなどの桜並木が彩る往復3km、25分の船旅。そして桜シーズン終盤であれば、桜吹雪流れる疏水もまたよし。

名称:琵琶湖疏水
場所:京都府京都市左京区岡崎成勝寺町