東山区祇園北。
京都らしい情緒あふれるスポットで、国内外問わず京都屈指の観光名所・祇園白川。この日は朝活の途中、ちょっと祇園界隈を散歩でも、とやってきました。冷え込む朝の空気が一際澄み、祇園界隈も清々しい風景。
 
四季折々で京都らしい風情が楽しめ、昼夜問わず多くの観光客がそぞろ歩きし、情緒あふれる景色をバックに記念撮影する人も多い場所。ですが、朝はほとんど人通りもなく、この風景を独り占めしているような、そんな贅沢な時間でもあり。
 
そして、こちらは巽橋。
普段は欄干越しから多くの方が撮影されたり、カップルで記念撮影する人も多い場所。それも朝なら無人状態。春には桜が咲き誇り、さらに絵になる光景が展開する場所でもありますが。

 

けっこうな繁華街にもすぐな場所ですが、このようにアオサギも多数見られます。特に警戒するでもなく、街中にいながらにしてバードウォッチング(笑)

 

巽橋から石畳の通り『祇園切通し』。両サイドには京都らしい風情漂う、京町家が並び、さらにその脇にはアーチ状の竹や木を曲げて造った囲い『犬矢来(いぬやらい)』。犬の放尿よけ、泥や砂利はねから建物の外壁を守る役割を果たし、さらには泥棒除けにもなっており、古い京町家では今でもこの犬矢来が見られます。

 

最近では材質も近代的になり、金属製のものも多く見られますが、やはりこのような竹製のものであると風情がありますね。

 

そんな京町家のお店の一角に懸花が。

一足早い春を告げる花としてお正月にも飾られる桜品種『啓翁桜』。淡い桜色がはんなりと通りを彩り、道行く人の目の保養になっていました。

 

で、まだ朝9時前という時間帯で、突如謎の大行列を発見。

周りはまだ閑散とした様子の中、一体何の行列なの?とその先頭を見ると、話題の東京発ハンバーグ専門店『挽肉と米』。昨年のオープン当初から行列店で、人気が落ち着いたら来店しようと思いつつ、まだまだ行けそうにありません(汗)

 

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さらに四条繩手通り上がった場所。祇園白川の最も下流にある石橋『大和橋』。最終的に白川はすぐ先にある鴨川と合流します。

 

元治元年(1864)年に刊行された『花洛名勝図会』。その中にもこの大和橋が描かれています。当時、江戸幕府により石柱、石桁、石板形式で橋が架けられ、白川の川幅が今以上に広かったことがうかがえます。

 

そして白川筋。多くの歴史的文化人、著名人が愛してやまないスポットでもあり。四季折々で移り行く景観を楽しめ、歌や俳句にも詠まれる場所。夜のイメージの強い場所ですが、静かにたたずむ朝の祇園もまたよし。ご参考に。