つづきです～
今回、庵野さんの展覧会後、あべのハルカスも名店ぞろいながら、絶対ココでランチ！と決めていたお店があります。専門学校在学中も、ずっと食べたいと思いつつ、夜間部だったのでそのタイミングがまったくなく、結局卒業に至ってしまい、来店すること叶いませんでした。
阿倍野では有名な老舗洋食で昭和21年創業。ミシュランガイドにも掲載される名店『グリルマルヨシ』。
最初からちょっと腰砕けというか。
昔は、あいまいな記憶ですが、大通り沿いに面していたような印象です。10年ほど前にここ商店街ができ、そのタイミングで移転入居したみたいです。その移転前のお店も、昔の画像漁ってみるとわりと新しい店構えで、私の知っているお店のイメージとは程遠いような、当時見るからに古そうな老舗然としたお店だったような記憶です。
このビアあべのウォークという商店街は他もかなり名店ぞろいで、この正宗屋って、たしかなんば千日前にあった昼から飲める有名居酒屋。それが阿倍野にも進出してるとは。大阪の有名ブロガーさんに連れて行ってもらいました（笑）
その向かいがグリルマルヨシ。
そして、これです。ずっと食べたかったやつ。特製ロールキャベツ。今回はもちろんこれ一択。なんか当時石炭ストーブ式のオーブンで炊き上げてるとかなんとか、とにかく手間暇がかかってる逸品という触れ込みで、昔から知っていました。天王寺来たら食べるやつ、て認識で。
店内はもちろん真新しい感じです。ちょっとした可愛いビストロみたいな雰囲気。
平日は限定でご飯とスープの付いた定食にできます。
で、こちらがその特製ロールキャベツ。
学生だった当時のロールキャベツ画像、グルメ雑誌やらでずっと見ていたんですが、こんな2トーンじゃなかった印象なんですがね。わりと深い色のドミグラスソース一色だったような。まあ記憶違いかもしれませんが。ドミグラスソースとカレーソースがかかっています。
そして、幾重にもキャベツに包まれているのがこのロールキャベツの真骨頂で、さらにそのキャベツもトロトロになるほど煮込まれ、フォーク＆ナイフもなんの抵抗もなく入ります。で、やはりソースの趣が強いですね。カレーは懐かしい感じの味わい。デミグラスソースはまあ一般的な味わいの印象。とろみ付けのでんぷん質の存在感がちょっと気になったりしましたが、もしかしたら日本の老舗洋食だからこそ、こういう素朴なとろみ感なのかもしれません。カレーの味も自由軒に通じる昔懐かしいカレー粉味のような素朴さもあったりで。
他、オリジナルのシナモンコロッケも気になりましたが、今回はロールキャベツのみ。あべのハルカスに老舗のハンバーグ専門店『昭和町BOSTON』というのがあり、そこもこの辺りでは有名店だったのかな、と。
わりと探せばこの辺りも歴史古いので、老舗がいっぱいあるのかもしれません。
その後、街散策。
路面電車があるんですね。今、再放送の朝ドラ『芋たこなんきん』の舞台になってる天下茶屋もこれで行くんですよね、たしか。下町情緒がある界隈なんでしょうね。まだ未訪ですが。
その後、かつて通っていた学校、料理界の東大と謳われた辻調理師専門学校をグーグルマップを頼りに。ですが、場所が変わっていたり、新しい校舎になっていたり。何より以前にはなかった商業施設乱立で昔の面影ほとんどないような。こちらは製菓。
ちょうど実習中で、調理場はかなりの人口密度でした（笑）
学生だった当時、私は夜間部に通い、昼はフレンチレストランでバイトして夜は学校という生活。卒業後、いったんいろんなお店で調理経験もしつつ、また違う方向の業種に進んだりしつつ、最終食品会社に転職。まあ一応辻調出身ということが買われたんでしょうね。
同僚に同じく辻調出身者がいて、同僚も私と同じく脱サラ後学校に通いなおしてレストラン勤務経て食品会社転職、という流れで、全日制だと年齢が上だったので浮きまくってた、と。夜間は比較的いろんな年齢層や経歴の人がいて、それもほとんど大阪人多く、大阪って個性派ぞろいやな、という洗礼を受けました（笑）
通学のＪＲ環状線からして、わりと変わった人に出会うことが多く、それもディープサウスな場所だからかな、とも思ったり。まあ大阪の人ならお察しと思いますが、すぐ近くに新今宮やらジャンジャン横丁やら飛田やらありますからね（笑）今となっては凄くキレイになってますが。通学中も多少怖い経験もありました（笑）まあ、今では刺激的で面白かった思い出です。
当時もこの界隈は辻調村みたいな様子でしたが、今もこの界隈には校舎いくつもあります。
パティシエめざす学生の店も校舎の一角にありました。大和学園も確か学生運営のレストランを定期的に開いたりしてたような。
まあでも、かなりの時の流れを感じます（笑）
で、この駅前にある新宿ごちそうビルは健在。学生の頃、帰りによく友達とここでお茶してから帰る流れでした。今では入居してるお店全然当時と違いますが（笑）
駆け足でしたが、思い出の地でいろいろ記憶も蘇るひと時でした。