京都府宇治市黄檗。すぐ近くには萬福寺もあり、静かなたたずまいの住宅街。5月1日にオープンしたカレー専門店『カレー設計事務所』が話題になっていたので、この日は平日の正午ごろにやってきました。
 
平日昼間だったら簡単に入店できるかと思いきや、すでに店前の駐車場は満車で満席。30分ほど待ちました。予約もできるみたいで、確実に入店したい方は予約必須。

 

お店の前には、こんなオートリキシャが目印に。

 

もともとこの建物はご店主のお母上のお家で、かなり風格のある築100年の古民家。それをリノベーションしてご夫婦で営まれているカレー専門店。さらに、ご主人はインドのコルカタに滞在経験のある建築家で、建築の相談もこちらでできるとか。それで『カレー設計事務所』という店名なんですかね(笑)
 
よく同一店舗で毛色の違うジャンルの料理2種類展開されるお店の例えとして『二毛作店』と呼んだりしますが、こちらは職自体が違う二毛作店ということになりますかね(笑)
 
image
元々の古民家がかなり広かったんでしょうね。エントランスまわりに厨房カウンター3席。さらに奥が座敷席16席。
 
image
さらにお庭を望む縁側席も。
 
image
テーブルはインドの食事風景をイメージして、こんな低い木製。さらに珍しい杉の木の座布団。もともとのお屋敷にあった座布団もあり、お母上がサーヴィスをされてて「よかったら使ってください~」と。終始、お店のサーヴィスの印象がよかったのが、このお母上の存在です。なんとも和む、親戚の家に遊びに来たようなやすらぎ感。ちょっとこういうインドスパイスカレー店で出会うには珍しい逸材というか(笑)
 
image
他、もともと床の間として使われていたのだろうと思うスペースにはインド楽器のシタールも。それが全く違和感なく、この古民家と不思議にマッチしています。
 

そして、メニュー。

この日のメニューに好物のマトンビリヤニがあり、かなり迷いましたが、最初は王道がいいだろう、とスパイスカレー2種類盛り1250円を注文。2種類盛りは上記、チキン、キーマ、エビのココナッツカレーのうちから2種類チョイスするわけですが、今回はチキンとエビのココナッツカレーをチョイス。エビは人気みたいで、この日のちょうどラスト1にラッキーにもあやかれました。まだ12時半ぐらいにもかかわらず。そして、今回はロールメニューを注文しませんでしたが、屋台などで食されるローカルフードなんだとか。

 

わりとテイクアウトの方も多いので、早々に完売するメニューもあるようです。なので、好きなメニューを食べたい方は早い時間帯の来店が吉。

 

そして、2種盛りが登場。カレーはインド・コルタカの家庭料理をベースにしたベンガル料理だそうです。お皿の大半を黄色いバスマティライスで占め、小さな銀皿容器が3つ。

 

注文の際、ご飯のトッピング材にパクチーか三つ葉かをチョイスでき、私はパクチーで。その脇に、紫玉ねぎ、キュウリ、大根と人参のマリネが乗っています。
 
image
まずはご飯をそのままでいただいてみます。フライドオニオンもトッピングされ、香ばしさとコクを与えています。

 

image
こちらはチキンカレー。具材にはチキン、ジャガイモがごろりと入っています。
わりとスープカレー気味のシャバシャバタイプで、味わいもさっぱり。なのでその分スパイスがダイレクトに感じられ、さらに柑橘風味の根っこらしきものが入っていて、それがさわやかなフレッシュ感をかもしていて、新感覚。辛さもマイルドで、苦手な人でも食べられるレベル。

 

imageimage
エビのココナッツカレー。エビの頭も入っていますが、身とは別になってました。ココナッツミルクは思ったよりマイルドで、タイ料理のようなココナッツ主張ほど強くないというか。でもバランスいい調和。こちらもスパイスのさわやかさ。辛さもマイルド。
 
image
エビの味噌もチューチューと吸って食べます。
 

 

image

そして、この日のサーヴィス品として、野菜のスープサブジが付いてきました。とてもやさしい箸休め的な野菜の味わい感じるスープ。

 
image
時折、マリネなどの野菜と混ぜたり、レモンを絞ったりして味変しつつ、最終的には全部まぜで完食。
食べ終わった後に心地よい満腹感が得られ、健康的なランチをいただいたような、そんな実感。
 
黄檗の名物店になるような勢いの大人気店でした。
 
名称:カレー設計事務所
場所:京都府宇治市五ケ庄西浦32-5
電話:0774-66-4186
営業時間:11:00~15:00(L.O. 14:30)※カレーがなくなり次第終了
定休日:日・月・火