東山区祇園北。八坂神社の向かいにある、創業100年以上つづく京寿司の老舗。
京都の鯖寿司といえばココ!というくらい代名詞的な、かなり有名なお店。よくテレビや雑誌でも紹介されてます。
とくに鯖寿司が看板メニューですが、もちろん季節に応じて他メニューもあります。箱寿司やおいなりさん、他ちらし寿司など。5月の中旬以降になると、鱧寿司やあゆ寿司も登場し、京の夏の風物詩的メニューもとりそろえるお店。
お店の前には鉢植えのシャクナゲですかね。
現在新型コロナウイルス感染予防対策として、普段ならにぎわう四条通りも、今はまるでシャッター商店街。ほとんどのお店が臨時休業されている状態ですが、こちらはテイクアウトもできるため営業されています。
お寿司はもちろん通常通り販売されてますが、今回来店したのは、新型コロナの期間限定でお弁当を始められたとのウワサを聞いてやってきました。
店内入ってすぐの場所で、お弁当を注文し、しばらく待ちます。
お店の様子自体はいつもと変わらず。やはり四条通り自体歩いている人が少ないため、いつもならもっとお客でいっぱいのはずが、この時私一人の状態。
そして、お弁当。おかずも日によって多少変わるみたいですね。
ご飯は薪で炊いた山形産つや姫。季節のおかずは筍、牛肉ごぼう、ぜんまい。そして、赤だし付きで500円(税込)。
で、こちらが持ち帰ったお弁当。パッケージには八坂神社の楼門ですかね。描かれています。赤だしは熱い状態でテイクアウトコーヒーみたいな容器に入っています。
そして、それぞれ中はこんな状態。
若干小さめのお弁当箱ですが、コンパクトにいろいろなものが収まっています。
おかずコーナー。季節の食材を使い、木の芽やオクラなど青みの色味もあります。
ご飯にはつぼ漬けとしめじの佃煮も。
まずは赤だし。具材にはわかめが入っていてシンプルながら、鰹節を使ったいいお出汁と赤味噌のキリリとエッジの効いたお味噌汁。そんじょそこらのお味噌汁とはやはり違います。
季節の筍の土佐煮。わりと大ぶりの筍でほのかに筍本来のエグみも残し、春らしい味わい。春は苦みを取れ、という格言どおり。シャクシャクとした歯触りがまたいい。
ご飯が絶品。冷めても美味しいつや姫。普段お寿司屋さんなので、寿司飯を食べる機会はありますが、白飯自体がそもそも美味しいことがわかります。もちもちで甘みもあり。
牛肉ごぼう。牛肉はそぼろ状になっていますが、甘辛い醤油で十分に炊かれたごぼうに牛脂のコクも浸み込み、ご飯がすすむ絶品おかず。
他2種類のおかずとは対照的に、薄味に炊かれたお揚げとぜんまいの炊いたん。こちらもぜんまいの歯ざわりがいいし、味付けが上品。全てのアイテムのクオリティ高く、満足度大。
普段のお寿司の価格帯を思うと、これはかなりお値打ちのお弁当。この周辺で働く人のデイリーランチとしてもピッタリ。若干量が少ないと感じる人には、付属でお寿司を注文するとか(笑)ただし新型コロナウイルス対策期間中のみ。
店名:祇園 いづ重
住所:京都市東山区祇園町北側292-1
電話番号:075-561-0019
営業時間:10:30-19:00 (L.O. 18:30)
定休日:水曜、祝祭日の場合、翌木曜日
店舗HP:http://gion-izuju.com/?pl=true