てんげる治療院 山﨑ゆか裡です。

 

ブログ、ご無沙汰しているうちに、

暦は12月に入り、

2023年もあと1ヶ月を切りました。

 

皆さまにご心配いただいている夫の怪我は

順調に快方に向かっています。

温かいお言葉や励ましの会など

 

たくさんのお気持ちを受け取って、

本人は今までにない幸せ感も感じているようです。

 

ありがとうございます。

本当に人の温かさをありがたく感じています。

 

 

所属している神奈川歯科大学大学院、

統合医療学講座も残すところ2ヶ月を切りました。

 

こちらも多くの方の支援や励ましあって、

なんとか2年間を通い切ることができそうです。

 

ありがとうございます!

 

 

統合医療を学ぶ中で強く思うことは、

「人はいつか必ず死を迎える」ということです。

 

生まれてから死ぬまでのプロセスを「人生」といって、

この人生にどんな経験をするか。

 

泣いたり笑ったりの感情を大いに味わい、

好きだの嫌いだのと心の湧き立ちを大いに楽しみ、

心や体が思うようにならないもどかしさを大いに苦しむ。

 

見る、聞く、触る、嗅ぐ、味わうといった

五感を感知するこの身体をフルに使って

 

何を感じて、何を思って、何を楽しみ、何に苦しむか。

「ワタシ」という意識と

「ワタシ」というこの身体を使って、

この「ワタシの人生」を経験し尽くす。

 

その全てを見渡すツールが統合医療なんじゃないかな。

 

医療、とついていると病気を治すものと思うでしょう。

でも病気という状態も人生の一つのプロセスです。

病気を悪と考えるうちは、

この世に戦争は無くならないと思う。

(あ、話が飛躍し過ぎてるかもしれないですが)

 

自分のことを知るための

一つのきっかけとして病気を捉えられるように

統合医療はあるように思います。

 

 

アダムとイブがリンゴの実を食べて以来、

善悪、良し悪し、正邪、好き嫌い、など

二元性の世界を生きることになった私たち人間。

 

どちらかに振れ過ぎず、

常にバランスをとることが大切になった私たち人間。

 

そのバランスの取り方を教え伝えるのが統合医療なんだ!

とも思います。

 

心も身体も、感情も、常に揺れる存在。

けれども私たちの本質は、揺れることのない魂です。

 

その魂に視座をおいて、

この人生の道を統合するためのツールを統合医療と呼びたいと思います。

 

 

さて、今日書きたかったことは、

「老化」と呼ばれる現象を作っている「酸化」について。

 

これもバランスが大事、という話です。

 

 

「酸化ストレスと抗酸化」という授業があります。

毎回、熱くわかりやすく伝えてくださるのは

神奈川歯科大学社会歯科学系健康科学講座

災害歯科科学分野教授、李昌一先生。

 

李先生は東京歯科衛生専門学校副校長、

バイオラジカル研究所CTO

酸化ストレス/ESR研究室室長

といった数々の肩書きをお持ちで

 

活性酸素と歯科領域の様々な研究で活躍していらっしゃいます。

 

 

その授業で

「酸化」と「抗酸化」について

わかったことをまとめる、という課題が。

それをブログにすることにしました。

 

 

私たち地球に生きる動物は、

酸素を取り入れエネルギーにして生きていますね。

 

私たちを活かす酸素も

性質によっては毒になりうる。

 

物質の大元である原子や分子は陽子や電子を有します。

ここら辺、詳しくするとここでは収まりきれないので

ざーっくりいきます。

 

この世のモノは+と−で引き合っています。

例えば、+の陽子と−の電子。

同じ力だと引き合って安定。

 

そんなふうに、この世はバランスの上に成り立っています。

 

分子でいうと

不安定になりやすいのが

分子の周りに軌道をとって存在する電子という粒。

 

電子が一つ足りなくなると不安定になり、

他の電子があるモノとくっついて安定しようとします。

 

足りないと不安に、くっつくと安心。

人も同じ(笑)

 

この足りなくて不安定になっている分子をラジカルといいます。

 

フリーなラジカルは

江戸時代の小説が好きな私としては

町をうろつくヤクザな独り者を想像してしまいます。

 

このフリーラジカルがいわば「活性酸素」。

活性酸素は他のモノとくっつくとダメージを与えてしまう。

活性酸素にもいろいろな種類があり、

それぞれに特性があります。

 

ヤクザになる状況や

なってからの素行はそれぞれ違うみたいな(笑)

やたらに人斬りまくるのもいれば、

ターゲットを決めて斬るのもあり爆  笑

 

人好きのする素浪人もいれば

狐狼の殺し屋もいる、といったイメージ。

 

こんな不足感で攻撃的な輩がたくさんになってしまうと、

それを住まわせている方も荒んできます。

 

 

 

私たちの細胞内のミトコンドリアは

細胞内にあって

酸素を使ってエネルギーを作るパーツですが、

エネルギーをつくる過程で2〜3%程度の活性酸素が発生するのだそう。

普通にしててもある程度の活性酸素はできてしまう。

 

この活性酸素、

存在が攻撃的なので、

身体に入ってきた細菌なども攻撃してくれますが、

身体の脂やタンパク質なども攻撃します。

 

生きていれば自然とできる活性酸素が

身体そのものをボロくしてしまう。

活性酸素が老化の原因というのはそういうことです。

 

自然とできるのはごくわずかですが、

それがたくさんできてしまう状況もあります。

 

それが

以前もブログに書きましたが、

 

過労、睡眠不足、運動不足をはじめ

ストレスいっぱいの生活だったり、

身体が酸化しやすい食べ物が多いことだったり、

(揚げ物やスナック菓子、砂糖、食品添加物、残留農薬などなど)

 

紫外線にあたり過ぎることも

知らぬ間に入り込んでくる重金属や、

同じく知らぬ間に入り込んでくる数々の薬品の蓄積、

などなど。

 

ただ呼吸しているだけでもできるものが、

呼吸が浅くなったり早くなったりする状況でたくさんできる。

つまり、交感神経が過緊張になるような状況で

活性酸素はたくさんできてしまいます。

 

心身のザワザワ↔️活性酸素量

 

増えすぎた活性酸素は

ありとあらゆる病名のついた症状の原因となります。

 

それが、酸化=錆びたり、ボロくなったり

ということです。

 

 

 

これに対して、身体には抗酸化のシステムが働きます。

 

抗酸化物質と言われるモノです。

活性酸素や酸化ストレスを消去して、無毒化する。

 

それは各種酵素や、

ビタミンCやE、カロチンやポリフェノール、

魚の油DHAやEPAなどオメガ3系の油など、

自然界に用意されているモノたちです。


身体に入って

複雑な化学式やサイクルを巡って

活性酸素を身体から除去してくれます。

 

身体をきれいにしてくれる食品を

積極的に摂るのは酸化防止の方法です。




 

そう、身体をキレイに。

 

きれいなお水、きれいな空気。

居心地の良い空間や

五感を豊かにしてくれる好きなもの。

 

結局は

心身に優しく、

心身を美しく保つこと。

 

これが抗酸化ということですね。

 

 

良い悪いは見方によって容易に逆転します。

 

活性酸素も外敵をやっつけてくれると善にみえ、

身内を攻撃してしまうと悪にみえる。

 

二元性に振り回されない中立な心持ちでいることも

抗酸化と言えるかもしれません。

 

心身の安定化をはかり、

美しいと思うものをチョイスしましょう。

 

新鮮な野菜や果物も

生活になるべく取り入れて

睡眠や運動がしっかり足りるように。

 

そうやって

自分の人生を自分でマネージメントすること。

 

健康の基本が丸ママ抗酸化ですね。

 

 

授業では、難しく見える化学式や

ミトコンドリアがATP(エネルギー)を作る過程や

そういった化学的なサイクル図式を理解する必要がありますが、

 

言葉にすると、あったりまえじゃん!ということでした(笑)

あたりまえや真っ当に生きるって

現代社会では意外と難しかったりします。

 

自分の人生、

意識的に自覚して生きるということが

ただの老化で終わらせないぞ!ということになるでしょうか。

 

 

 

今回もお読みいただきありがとうございました。