2020.02.02
入籍しました。

結婚って勢いと言いますが、ホントです。

数カ月前まで
まさか結婚するとは思っていませんでしたが、
どうしてそうなってしまったか、を
今日は書きたいと思います。

さかのぼること昨年の10月。
私は初めて入院をしました。

昨年一年は、これからどう生きていくか、
迷いに迷っていた日々でもありましたが、
ついに体が身をもって教えてくれることにしたのでしょう。

八ヶ岳に移住したものの、
仕事の基盤は神奈川にあり、
八ヶ岳に居たい、でも仕事しに神奈川へ帰らなきゃ、のせめぎあい。

八ヶ岳でぶらぶら暮らしている余裕はないけど
忙しく仕事をするのも嫌。
ぶらぶらしている罪悪感は捨てよう、
と思いつつ、いつも心のどこかに
「いいのかなぁ、こんなに遊んでて」と
自分を責める気持ちが見え隠れ。

いずれにしても、
覚悟が足りないのはわかってた。
どっちつかずの中途半端な生活に満足していないのもわかってた。
でも、
「どうしたいの?私…?」がわからなかった。

10月の終わり頃から、
時々なる軽い膀胱炎の症状があったものの、
いつも何となく良くなるので、気にもしていませんでしたが、

そのうち尿が泡立つようになり、
あれ?蛋白でも出てる?腎臓が弱ってる?
と思ってるうちに、
どんどん熱が上がっていきました。

ちょうど神奈川に帰っている時で、
夜中にあまりの高熱と、背中から腰の痛み、
激しい頭痛とで寝ていることもできずに、
母に夜間診療に連れて行ってもらうと、

腎盂腎炎だろうということで
抗生物質と解熱剤が処方されましたが、
普段、薬を全く飲まない生活なので、
食事を取れない中でどのタイミングで飲んだらよいのかわからず、
翌日もそのまま寝て過ごしていました。
(夜間診療に行った意味がない!)

熱はどんどん上がり続け、
もはや横になって寝ていることさえできず、
呻いている私をみかねた母が、
また病院に連れて行ってくれました。

ほぼ意識を失ったまま1時間待たされた挙句、
「薬を飲んでない?何を考えてるんだ!」
と、長ーいお説教診察。
朦朧と聞き流し、車椅子で病室に運ばれ
そのまま入院。
その時、熱は41℃に届こうという高熱でした。

もうどうにでもして、
全て天とドクターにお任せします、
の境地とはこのこと。

完全に委ねる、ということを初めてしたかもしれません。

4日間、常に数本の点滴が外されることなく、
ひたひたと薬漬けになっている感覚も
もうどうでもよく、
ひたすら高熱にうなされて、
自分をコントロールするハンドルから完全に手を放す。

友人たちがレイキでエネルギーを送り続けてくれたお陰さまもあって、
やっと36℃台に熱が下がった4日目、
すべて削ぎ落とされたような清々しい気持ちで
感謝に満ちた朝でした。

退院を待つベッドの上で考えました。
どうしてこんなに力がないんだろう。
お金も体力も、こんなに無い自分はおかしい。

そしてすぐに出た結論は、

私が成すべきことを全力でする、ということを
放棄しているからだ。
神奈川に戻って、仕事を思いっきりやろう。

ということでした。

ということで、元気になるとすぐに、
治療院にてきる物件を探し始めました。

実家にも近く、長年治療院をやっていた、
小田急線愛甲石田駅近辺が良いかな。

でも、駅から遠くなく、
不特定多数の人が出入りOKの物件はほとんど無く、しかも犬OKなんて…

と思ったら、一軒見つかりました。

不動産屋さんを訪ねてお部屋を見せてもらうと
階段で3階という治療院にしては難あるものの
見晴らしがよく、綺麗にリフォームされていて
間取りもちょうどいい。
角部屋で明るいし、駐車場もあるし、
家賃も高すぎない。

ここにします!と即決。
申込みをして、審査も通って、あとは契約…
のはずが、

契約日が近づいてもお金が降ってくることもなく、悩んでいても、前もってお支払いしなければならない32万円は手元にありようもなく。

ほんとに八ヶ岳でのんびりし過ぎた。

仕方なく、
契約の数日前に不動産屋さんに電話をしました
「すみません、残念なんですが、契約に必要なお金を用意できないので、キャンセルさせてください」

すると不動産屋さんは
「契約書も作ってしまったし、大家さんに顔も立たないので、考慮します。こちらに相談に起こしください」

不動産屋さんに行ってみると、
「大家さんとも相談しました。
是非借りていただきたいので、前家賃などはフリーレントに変更します。
不動産手数料も今回は無しにします。
犬は飼わないということにして、敷金もいりません。
保険と保障会社のお金だけいただきますが、それでいかがでしょうか?」😳

さらに
「最初は無理かもと思う状況も、仕事を続けていればまわっていくものです。なんとかお仕事がんばってください!」
と、若い社長さんに励まされもして。

ということで、
65000円で入居することが決まりました。
神様、仏様、不動産屋さま、大家さま、
本当にありがとうございます。

年末に、それまで仕事場としてお借りしていた友人のヨガスタジオから引っ越しをしましたが
部屋には照明もカーテンもガス台も、
何一つない。
かろうじてベッドだけは新調し、
再び治療院を始めました。

そんな時、普段来るのは珍しい友人のNちゃんが、夫の不調に伴って初めて来てくれて、
「保子さん(共通の友人)が、いらない冷蔵庫あるって言ってたよ」と。

早速、保子さんに連絡を入れて、冷蔵庫の受け渡しを相談すると、
「ところでその土地は見てもらったの?
土地は怖いから見てもらった方がいいわよ」と。

「今回は誰にも相談せず、勢いで引っ越しをしちゃったの。誰かみてくれる人、知ってる?」
と聞いてみると、
「すごい能力者がいるから一緒に行くよ」

ということで、横浜・中華街の龍起さんという
パワーストーンなどを売っているところへいざなわれて行きました。
年末、私の誕生日でもあるクリスマスイブの日でした。

龍起さんは結界が張られたようなパワースポットのようなお店で、
岩塩でできた、座るだけで浄化されるよ、
という椅子に腰掛けながら、
「聞きたいことは?」と。

「治療院を新しく作ったのですが、そこの場所がどうかお聞きしたいと思って」と言うと、
すかさず保子さんが、
「この人、鍼灸師なんです」と。

龍起さんが間髪入れず、
「あなた、それ天職ですよ」

あ、また言われた。
「場所も問題ないし、あなた仕事しなさい。
八ヶ岳で遊んでないで、仕事しなさい」と。

おまけに「いくらで治療してるの?」
と聞かれたので、「8000円です」と答えると、
「安すぎる。12000円にしなさい」😳!?

そんな鍼灸の金額、聞いたことないです。
私の師匠だってそんなに高くないです。

でもそこを否定すると、今日来た意味もなくなってしまいます。
受け入れてみよう、と思いました。

さらに保子さんが、
「彼のこと、聞いてみなさいよ」と。
「えー、いいよ、聞くこともないし」と言いましたが、
龍起さんが「ここに名前と生年月日書いて」

渡されたメモに書いて渡すと、
また間髪入れず、
「すぐに結婚しなさい。年内にでも。」😳

「年内って、あと1週間ですよ!?」

「結婚すると、あなたの仕事が安定するから」
と、龍起さんは笑っているだけ。

神奈川に戻って仕事しようって決めたのに、結婚?
仕事を安定させるために、結婚?って?

彼に、「大変なことになった」とメッセージすると、「どした!?」と。
「すぐに結婚しなさいって。私の仕事が安定するからって。」

彼はあまり長くは考えず、
「そうか、それならば」と。

ということで、2019年の年内は無理でしたが、
語呂も良いし、節分前の
2020年2月2日に入籍することにしました。

この世のできごとは、
いかに心を決めるかで成り立っているんだな。
と、思います。

どれだけ覚悟するか。
決断するか。

八ヶ岳に住もうと思ったら家が見つかって、
八ヶ岳に住んでみたらパートナーが見つかって
仕事しようと決めたらその人と結婚することになって。

結婚して名前が変わって、
八ヶ岳と神奈川を行き来して、
天職と言われた仕事をして。

そしてこれからどうなるのかしら。

人生ゲームは続く。

長々とお読みくださりありがとうございます。