お気に入りのキャンプ場がまもなく営業終了となる。季節営業終了ではなく、閉鎖となるのだ。

私の冬キャンのホーム。冬用タイヤがなくても行けるキャンプ場。真冬でも結露に悩まされたことがなかったキャンプ場。何より夕日と富士山が素晴らしいキャンプ場。キャパは少ないけど、こじんまりとして、設備もきれいで気持ちよいキャンプ場。

私にとっては利点ばかりのキャンプ場だった。炊事場にお湯が出ないのは難だったけど、ゴム手袋と沸かした湯で乗り切れたし、トイレがきれいというのが満足だった。

スタッフの方々も明るくてフレンドリーな感じ。私のようなおままごとキャンパーやちいさなお子さんやペット連れにも居心地のよいキャンプ場だったと思う。逆に野営好みや、景観重視のキャンパーにはまったく物足りないキャンプ場であろう。

私も不満を言えば火気使用が20時までなこと。私が行くのは冬場だったので、湯たんぽ沸かすには

早すぎる・・それがあえての不満点だったかな。

さておき、今回のキャンプはこの地で最後ということでいつもよりテンションあげて、しかし寂しい気持ちと複雑なきもちで実行。天気は晴れ。しかし風速5m~7mの強風注意報。ただ、北風なので私の予想では立地的に風の影響はなさそうな感じなのだが、念のため、風に強い大小二つのテントを持っていくことにした。

現地で最後の受付・・顔見知りのスタッフさんに記念品をいただいてうれしかった。

サイトは毎回同じ。このサイトもお気に入り。前回は雪の翌日で砂利がはげてぬかるんだ部分があったけど、きょうはきれいに整備されていた。心配した風はやはり崖が遮ってくれてほぼ無風状態。

ということできょうも冬定番のクロノスキャビン4。

 

 

冬はかさばる荷物も多いし、着替えするにも前室もフロアも広い大きなテントが便利だ。

さて、遅いランチとおやつを兼ねてポップコーンを作る。キャンパーではおなじみのジャズポップコーン。おなじみだけど、私はこれまで成功した試しがない。いつも焦がしてしまう。アルミ製の鍋が燃えて穴をあけてしまったこともある。なので特別慎重に気を使いながら火にかける・・・。

お!やったあ!今日は大成功。しかも焦げなし。膨らまなかったコーンも10粒以下だった。

 

 

食べ終わって一休みしたら、風もないので久々にキャンプでのコーヒー焙煎。きょうは軽量化も兼ねてゴマ煎り器を持ってきた。明日の朝の分だけでいいのでね。最近家でもこれでやってるのでチャフ飛び防止のため蓋部分をアルミ箔で覆ってる。

火加減に注意しながら、こちらも慎重に振る。

できた!!少しフレンチ寄りだけど、きれいに焼けたと思う。

 

 

と、このタイミングでミルを忘れたことを思い出した。えー!がっかり・・。何か代用法はないものか。以前動画で石でつぶしてるのをみたことを思い出した。ここには役に立ちそうな石はない。

そうだ!👏(ポン!)ペグハンマーを使おう。ということで、ペーパータオルにくるみ、さらにビニール袋に入れて平らにして、ハンマーで叩いてみた。

 

 

さてどうかな・・・。お。ちゃんと砕けてる。これなら飲めそうだ。良かった。

 

 

ホットしたところで、これからお隣の温泉に行く。有料だけど時間内なら何度でもOK。

ホテル内の温泉だけど、このホテルも同じ日に営業終了なので私にとっては最後の入浴。

 

 

今は一度目の入浴なのでからすの行水‥(笑)で戻り、最後の場内散策。何度も来てるのに、展望台があることを知らなかった。口コミで初めて知ったのだ。なので今回が最初で最後の展望台登頂。

ここは日没前のマジックアワーが抜群なのだ。ただ、残念ながら、今日は富士山が見えない。

でもきれいな夕日と海を見ることができた。見納めだからしっかり目に焼き付けた。

 

 

サイトに戻って炭おこし開始。きょうは消し炭があるので

着火も簡単。まずは暖を取るため。

そして夕飯の準備。まずは米を炊く。きょうはクッカーの蓋で炊く。最近の炊き方。

沸騰するまで蓋はしない。

沸騰したら、消えそうなくらい弱火にして軽くかき混ぜる。

全体にぷつぷつ穴が開いたようになったら蓋をしてそのまま超弱火で5分くらい煮る。

かすかにヒリヒリ音が聞こえたら火を止めて10分以上蒸らす。

何かの投稿で知った炊き方だ。このやり方だと吹きこぼれないのでガス台も五徳も汚れない。

少しお焦げはできたけど、許容範囲。正直まったく焦げない水蒸気炊飯は好みではないのだ。

 

 

次はメイン作り。今日はスキムミルクで作るエビのクリームシチュー。

最初に切ったジャガイモを炭火台の上にのせてゆでる。

ガスでは鍋にバターを溶かし、エビと玉ねぎを炒める。

小麦粉を振ってさらに炒める。

水とスキムミルク、しめじ、アスパラを加え、コンソメを入れてとろみがつくまで煮る。

仕上げにゆであがったジャガイモを入れて完成。

 

 

シチューならパンのほうが合いそうだけど、ごはんが食べたかったので。

ここで、定番のサツマイモ。アルミ箔に包み炭火の中へ突っ込む。夜食だ。

冬の夜とはいえ、シチューがなかなか冷めなくて、猫舌だからせっかくの熱々シチューでも

ある程度冷めてこないと味がわからないのは悲しい。

時間をかけてゆっくり食べて、食後のコーヒーを飲む。といっても眠れなくならないように

ノンカフェインのたんぽぽコーヒー。コーヒーとは言え甘さがあり、薄めたチョコレートドリンクみたいな味。あまり好きではないけど、買ってしまったので仕方なく飲む。(好きな人ごめんなさい)

焼き芋もそろそろ出来上がり。あ、ちょっと焼きすぎたかな。でもトロトロでおいしい。

 

 

さて、食器洗い用のお湯も沸いたので炊事場で洗い物をすませ、戻ってきて次は湯たんぽ用のお湯を沸かす。湯たんぽはナルゲンボトルで代用。そして袋は100円ショップの毛糸の靴下(笑)

これも何かで見たアイデアのパクリ。

それから火消しツボに炭を移し、諸々前室に入れて、もう一度温泉に行った。

今度はのんびり入った。朝は5時からは入れるけど、私は運転前に入浴すると絶対眠くなるので温泉に行っても朝風呂は入らない主義。なので、今夜がここでの最後の入浴となる。思う存分オーシャンビューの入浴を堪能しよう。

温泉から戻って空を見ると満天ではないけど、星が近くて感動。

少し早いけど就寝。シュラフの中も湯たんぽで温まってる。

夜中に男性のしゃべり声で目が開く。どうやら近くのテントの男性のようだ。ご夫婦だと思うが会話の声が響く。キャンプ場の夜は音が響くのだ。キャンプしたことないのだろうか?酔ってるからわからない?時計をみたら1時。トーンは低いけど、ドス声?でかなり響くのだ。30分ほどでようやく静かになった・・・と思ったら今度は鼾・・。その男性かどうかわからないけど、やれやれ。

私は花粉症があるせいか、目が覚めたためか?鼻が詰まりだしてしまった。それから何時ごろ眠りについたかわからないけど、翌朝六時前にトンビとカラスの合唱で目が覚めた。なんだか寝た気がしないけど、外に出ると気持ちの良い朝。今日も天気はよさそうだ。

テント内を片付け、朝食。朝食はこれも私の定番。モンベルのリゾッタシリーズ。何しろここはチェックアウトが10時と早いので3分でできるご飯はありがたい。

きのうペグハンマーで砕いたコーヒーも飲めた。薄かったけど。

そしていよいよ撤収の時間。結露はないけど、地面についてる部分はぬれてるのでシート類を策にかけて乾かす。

その間に小物を片付ける。ペグの本数も数える。

すべて撤収が終わり、忘れ物チェックして、受付に夜間出入り用の鍵を返却して終了。

いよいよお別れ。顔見知りのスタッフさんはいなかったけど、またどこかでご縁があることを祈りたい。この跡地にキャンプ場ができればいいなーと思う。

お世話になりました。ありがとう。さようなら。