小説『大人は泣かないと思っていた』寺地はるな | 映画と本とたまにjazzな日々

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趣味ブログ。映画、本(小説等)、音楽(jazzとか)興味のあることを書いています。暇つぶしに見ていってください〜

フォローさせていただいている

ブロガーさんが紹介されていた

寺地はるなさんの本本

 

寺地はるなさんの本は

読んだことがなかったけど

読んでみたい!となりましたおねがい

 

ブログのいいところは

自分の知らなかった作品に

出会えるってところキラキラ

 

読んでみた作品ははこちら下矢印



『大人は泣かないと思っていた』

(寺地はるな著)

 

mami1524さん、

素敵な本のご紹介

ありがとうございましたにっこり

 

 

  内容は…

 

時田翼32歳、農協勤務。

九州の田舎町で

大酒呑みの父と二人で暮らしている。

 

趣味は休日の菓子作りだが

父は「男のくせに」と

いつも不機嫌だ。

 

そんな翼の日常が

真夜中の庭に現れた

“ゆず泥棒”との

出会いで動き出し・・・

(「大人は泣かないと思っていた」)。

 

恋愛や結婚、

家族の「あるべき形」に

傷つけられてきた

大人たちが、もう一度、

自分の足で歩きだすーー

色とりどりの涙が織りなす

連作短編小説集。

(集英社文庫裏面より転記)




 

  感想は…

 

読んだ後に

とても優しい気持ちになれる

そんな小説でしたおねがい

 

いくつか心に刺さる言葉が

出てきまして…例えば

 

 

言いたくないことは、黙っていればいい。

誰にでも「普通に明るく」を

強要してはいけない。

それはもう、暴力だ。

(「翼が無いなら跳ぶまでだ」より)

 

 

→ネアカ人間じゃないから

 この言葉はぐっときた、

 そうだよね暴力だ凝視

 

 

「黙って去っていくのは、卑怯なことです。

ふたりではじめたことの後始末を

残ったひとりに押しつけるのは。

去ったほうはそりゃ、楽です。

ただ忘れればいいんだから。

でも去られたほうは違う。

自分で色々考えて、結論だして、

そのことに

折り合いをつけてかなきゃならない。

ちゃんと別れを告げることが、

去っていく人間の

最低限の礼儀だと思います。」

(「おれは外套を脱げない」より)

 

 

→遠い昔の恋を思い出した。。

 突如フェードアウトされた時

 気持ちの整理が大変だった泣くうさぎ

 当時読んでたら泣いてたかも。

 

 

「それにそういう、

もし何々だったらどうする?

みたいな質問、嫌い。

実際そうなってみないと

わかんないもん。

翼くんってちょっと、

そういう先の先の過程のことばっかり

考え過ぎじゃない?

慎重っていうかさ」

(「君のために生まれてきた

わけじゃない」より)

 

 

→いやぁ、この言葉ずどーんときました。

 私に言われてる??(笑)

 職場で昔

 「そんな先のことまで

 心配しなくていいんじゃない?」って

 先輩に言われた記憶が蘇った驚き

 

 慎重って

 いいところもあるけど

 なかなか行動に移せない面もある。

 実際そうなってみないと分からない

 やる前から考えていても

 しょうがないよね。。

 

この本を読んで言葉に

救われる人がいるなと思いました。

私も救われた一人ですニコニコ




  小説の構成

 

こちらの本は

7編の短編で構成された小説。

 

短編ですが

話は繋がっており

1編1編視点が変わります。

 

1編目で脇役だった人が

主役になるのです。

 

こういった小説大好きニコニコ

 

視点が変わると

「この人ってこう考えてたんだ」

とか分かってきて

とっても面白い飛び出すハート

 

脇役が誰もいない、皆が主役

そんな、小説です本

 

心が疲れた時に

オススメの小説ですニコ

 

最後までお読みいただき

ありがとうございましたガーベラ

 

 

↓私、ブックオフで買ったのですが

 文庫の表紙、変わったみたいです…キョロキョロ