9 | まるたけえびすに・・

まるたけえびすに・・

京都に住む半径5キロの日常

こんにちは。

 

今、新幹線はいつものように小気味よい速さで一路西へ。

実家へ帰る道中です。乗り物は新幹線がいっとう好きかもしれへん。


でも、この時期どこで何もらうかわからへんからマスク。
マスク、わたし嫌いやねん。
横がきれいなおねいさんやったから即はずしてもうたわ(変態か)

 

3、4日の滞在・・にしたい、

でも、病院の結果次第ではこのまま春まで京都には戻れないかもしれない今回の帰省。

 

長いこと日記を読んでくれている方ならうすうす気づいていたかもしれませんが、

つい先日、ようやく妊娠9ヵ月を迎えました。

わたしのお腹の中の人は、慣れへん高速の乗り物に落ち着かない様子かさっきからごねごねと

せわしなく動き回っています。

 

昨日の夜は、帰ってきたいけど、そうでなかったときのために、という名目での準備に

途方にくれたわ。

だって、3日が3ヵ月になるかもしれへんねんもん。全然想像つかへん。

 

一応、あかんかったらこれを送ってほしい、という洋服だけは詰めておいてはみたものの、

やっぱり実感はないので、できるなら2週間だけでも帰ってきたいのが本音。

実家と自宅はやっぱり違うんよなあ。

 

◇◆◇◆◇

 

結婚して10年。来年で11年になります。

子供はほしいかほしくないかと聞かれたら

なんでそんな質問できるねんって聞きたいぐらい、ずっと母親という存在に憧れていたわたし。

 

でも悲しいかな妊娠して初めて思ったことは、

これでやっと周りの人に、気をつかわれずにすむのかな、ということでした。

 

10年という年月は、人を腫れものに扱うように変えてしまう。

どれだけの何気ない言葉が手を変え品を変え、紙で指を切るようにすぱすぱとわたしの心を刻んでいったやろう。

 

そんな中での初めての妊娠、わたしは、親にはなれませんでした。

前日までしっかりとあったはずなのに、その夜綺麗に子宮の中がからっぽになったエコー写真を見たときから

わたしの心はどこかずっと、その胎嚢と同じ大きさの穴があいているような感覚でした。

 

今、「待望の第一子」

そう言われるたびにものすごく変な気持ちで

きっと経験した人でないとわからへん感覚かもしれへんけど、

わたしは、

2年弱前、ひと時ではあったけど確かに母親でした。

今までも、そしてこれからもその気持ちは変わりません。

そしてその時にあった、考えたらあまりにもひどい出来事の数々を、わたしは忘れることができません。一生。

 

 

そんなわけで、新たに妊娠できたときから今まで

一日たりとも不安じゃなかった日はありませんでした。

ひきずっている2年弱前からずっとです。

大丈夫だろうか。ちゃんと育ってくれているだろうか。最悪の結果を考えては四六時中気が狂いそうになっていました。

またあの空っぽの気持ちを味わうことになる恐怖に怯えきっているんやと思います。

 

きっと、産まれて顔を見て、この腕に抱いてから、初めて少しだけ安心するのでしょう。

 

ただ、前と決定的に違うのは、今、中の人はお腹のなかで存在を主張してくれているということで、そのことはわたしを前へ向かせてくれる、数少ない喜びです。

今のわたしの職業は妊婦です。

役目をしっかり果たして母親という職業へのステップアップもしたいです。

 

おめでとうっていう言葉をくれる人もたくさんいはりましたが、ありがたいけどなんか違うくって、


もし、無事に生まれてきてくれたら

そのときに

「お疲れさま」やとか「よう頑張ったね」とか

そういう言葉をかけてもらえればとてもうれしいです。

 

気持ちの準備も、実際の準備もまたまだできていないなか、もう2017年という年が終わります。


これからもなかなかバタバタしそうですが、

無理せずきどらずゆっくり生活していきたいです。

最後に、これからがっつり妊婦系日記になるかといえば、きっとならへんと思います、が、織り交ぜはすると思います。

不快な人もいはると思います。避けたい人も。


でも、これはわたしの日記です。日常を、これからも描いていければなと思いながら


明日からも、通常どうり、くだらなくもいとしい日々を過ごしたいと思います。


‥‥なっが!!!!

打つんつかれたーーー。


ええかんじにもうそろそろ駅やわ。

みなさまも、よい土曜日を!!!