昨日、初期中山道小野宿について書きました
中山道の宿場で、しかも初期の短い間しか使われなかった
小野宿にしては現在までこうして残っているのは不思議です
栄華の後が現在まで残っているのには理由があって
じつはこの小野宿 中山道だけでなく、三州街道の宿場としてもにぎわっていたようです
三州街道とは、中山道の塩尻宿を起点として天竜川沿いに伊那谷を南下し
伊那、飯田、駒場(阿智)、根羽、足助を経て、三河の岡崎で東海道に合流する
約175kmの旧街道です
この道は、信州と日本海側の糸魚川を結ぶ五千石街道、千国街道と合わせて
「塩の道」とも呼ばれています
三州街道は、北から伊那谷あたりを「伊那街道」、
飯田~駒場あたりを「飯田街道」、
駒場~根羽・足助あたりを「中馬街道」、
足助以南を「足助街道」とも呼ばれているようです
おっと、俄然愛知県三河地方との関りが濃くなってきます
塩尻から東海道に合流するということで
中山道の脇往還として重要な道だったんですね
現在の国道153号線がほぼ三州街道に当たるようなので
地図を見てみると
塩尻宿場から岡崎城までをたどってみました
愛知県では中馬街道という呼び名は馴染みがあり
塩の道、たんころりんなど聞いたことのある言葉が並びますが
飯田あたりが終点だろうと勝手に思っていた自分が恥ずかしいです
つまり中山道の宿場としての役割を終えた後も
三州街道(中山道の脇往還)として重要な位置づけだったんですね
伊那から塩尻経由で長野へ行くことを考えた場合
伊那から塩尻へのルートは
①木曽路を利用
伊那から権兵衛峠を抜けて木曽路に入るルート
②今回紹介した三州街道ルート
これが小野宿を通るルートです
昔の街道は別に考えると
③辰野で三州街道と別れ、岡谷に出るルート
そして遠回りですが
④諏訪湖をかすめ塩尻に出るルート
これは諏訪湖の北を通ると考えれば下諏訪宿も経由しますね
塩尻から一般道で伊那路に至る
今までは木曽路に権兵衛峠しか知りませんでしたが
三州街道ルートを開発できました
いつか走ってみようと思います