私はこれまで、ネットオークションで靴を購入するときには主に新古品(状態が「未使用」とか「試着のみ」くらいのもの)を購入してきましたが、最近この靴を2,000円くらい(送料込み)で買ってみました。

 

 ブランドはジョンストン&マーフィー(リーガル製)、ラインはヘリテージ(HERITAGE)、型番はLE96です。

 しっかり履き込まれてはいますが、諸々込みで2,000円くらいとなると出品者の方にはほとんど儲けは出ません。そこを敢えて出品するのは「この靴が誰かに使われるなら本望」という気持ちからだったのだろうと思います。ありがたいことです。

 

 今回いくつかの目的があってこの靴を購入したのですが、その1つはヘリテージ(HERITAGE)のガルジョンマーを入手することでした。

 

 こちらに書いたとおり、「ヘリテージ」は本国アメリカでは「アリストクラフト」の下に位置付けられているようですが、リーガル製についてもこれが当てはまるとは言い切れません。

 

 例えばLHシリーズのモデルは全て「クラウンアリストクラフト」で、「ヘリテージ」より2段階上のラインということになるはずですが、むしろLE9Xシリーズの方がLHシリーズよりも質が良い可能性があると思っています。

 

 そのあたりを手に取って確認できたら、と思ったわけです。

 

 それで、手に取ってみてどうだったかというと、やはりLH04やLH13よりも質は良さそうな気がします。

 

 アッパーに入っているシワは大ぶりですが、ちゃんとグッドイヤーウェルテッド製法でできているし、接着剤がはみ出してしまったような箇所も見当たりません(これは中古で手に入れたせいかも知れませんけど)。

 

 そしてこの造り。

 カカトのライニングを保護するためと思われる革が縫い付けられています。

 

 他の靴では見たことがない仕様ですが、コストをかけて良い物にしようという気概を感じます。

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2024/4/20追記

よくよく見てみたら、カカトの下の部分に革が縫い付けられているのではなくて、むしろこの茶色が濃い部分はライニングがなくてその下の層が露出しているのでした。破れやすいライニングを貼っておくよりは、むしろ頑丈な芯地を露出させておいたということでしょうか。