先日、某スーツ屋さんで体験したことについて書きましたが、今回は、その次にスーツを仕立てた店のことを書き留めておきます。

 

 折しもこの冬、どうにも丈の短いトラウザーズを丈出ししたのですが、まさにこのスーツをつくった店です。

 

 これを仕立てたのは、東証に株式上場も果たしている某スーツ屋さんでした。ベルトループつきのスリーピースを納品した後に「スリーピースを着るときにベルトはするな」というアドバイスをくれたところでもあります。ええ、まさにそのベルトループつきのトラウザーズが、どうにも短かったわけです。

 

 そのスーツ屋さんは、(私の目から見ると)いわゆる紳士服量販店グループ大手企業が展開する店舗よりも高級感が漂っていて、本格的なスーツを仕立ててくれそうな雰囲気があり、かつての私にはとんと縁がなさそうでした。

 

 ところがふと気づけば、自宅からほど近いところにその直営店が一店舗あったのです。

 

 もしここがイイお店なら今後便利だと思い、ネットで調べてみたところ、前回の店で支払った料金くらいを覚悟していればなんとかなりそう。というわけで、ある日、意を決して飛び込んでみました。

 

 そこで仕立てた1着目は上述のとおり少々残念なところがあったわけですが、でもまあ1回で見切るのもどうかということで(?)、あるとき再訪してみました。

 

 確か頃合いは春ごろ。私は夏用のスーツをつくろうかなと考えていたところ、ある平日にたまたま休暇を取れたので行ってみたのでした。

 

 当然この店にしてみればこんなタイミングで来る客なんて稀でしょうね。テニスコートくらいの売り場面積はある店でしたが、その日にいた店員さんは1名だけでした。

 

 その店員さんは年配の女性でした。首に長~いメジャーをタラ~ンとぶら下げていたので、経理担当の方とかいうことでなくて、寸法を取る業務も任されている方だったのだろうと思います。

 

 私は素人丸出しで色々と質問していたのですが、そのときの店員さんの物腰が、ちょいちょいこんな感じになるのでした。

まめ この服の素材は何ですか?

店員 サマーウール。

 

 明らかに自分よりも年上の方に対してこんなことを思うのもアレなんだけど…その体言止めはタメ口でしょ。

 

 しかも、小島よしおが「おっぱっぴーってどういう意味?」と問われて「オーシャンパシフィックピース。」と答えるときの、あなたはどうしてそんなこともわからないのかしらという感じのトーンだし…。

 

 結局その時は何も購入しませんでしたし、その後もそのお店には1度も行っていません。