ひと月ほど前にジョンストン&マーフィーのLB08の初回使用時のレビューを書きましたが、そこから週1ペースで5回ほど使ってみて感じたことを追記しておこうと思います。
5.大ぶりな履きジワが寄ってしまった
これって、革質がそこまで良くはないということになるのかなあ?
革の質がどうとか、ど素人の私としてはちゃんと理解している自信がないのですが、よく耳にするのは、履きジワが細かいほど革の質が良いという話。ヴァンプ部に寄るシワが、毛細血管のように細くて多くてヴァ~ッとした感じになる革の質は良く、段ボールを折り曲げたときのように太くて数本のビキビキッとした感じになる革の質は良くない、ということのようです。
この点、私のLB08は、特に右足のヴァンプ部に、わりと大ぶりなシワが寄ったと言えそうです。
ただ、履きジワの寄り方には革質以外の要因が影響するという話も聞いたことがあります。例えばタイトフィットなサイズの靴は良い履きジワが寄るという説もありますし、プレメンテの仕方や、歩き方によっても変わってくるのかも知れません。だとすると、履きジワが大ぶりだからといってLB08の革質が良くないと断ずるのはかわいそうです。
良い革は肌理(キメ)が細かい、という話も良く聞くところで、肌理ってなんだろうというのがこれまたよくわからないのですが、ツルツルかザラザラかということでしょうか。少なくともトゥからヴァンプ部にかけての革の表面はそんなにザラザラした感じはしていないですね。タンのところはちょっとザラザラな気もしますが。
6.履き口はもう刺さらない
これは、履き口部分に、アッパーのみならずライニング側からも、デリケートクリームやタピールのレーダーオイルを塗り込んだ成果かもしれません。気のせいか、デリクリを塗った後より、レーダーオイルを塗った後の方が、より柔らかくなった気がしました。
7.バックルの車が意外と便利
何と呼んだらよいのかわからないので「車」と書きましたが、バックルのところについているコレです。
これ、バックルに対して回転可能なリングでして、近くでよく見てみると、薄い金属板を曲げ加工して造られたものであることがわかります。
あえて継ぎ目を手前側にして写真を撮るとこんな感じ。
使い始める前は、支軸に対してゆる~くハマッている感じといい、リングの板厚の薄さといい、なんだか安っぽくて好きじゃないなあと思っていたのですが、実際に使ってみると意外とイイ。ストラップを通すときや外すときに、こいつのおかげでスルッといくのです。
考えてみると、ストラップの脱着時に抵抗感がギュギュッと強めだと、意外と脱ぎ履きが面倒に感じますもんね。うん、イイよ…。
8.つま先のゴムが意外と早く擦り減る
LB08は、元々つま先がゴムで補強されている商品なわけですが、そのゴムが、まだ10回も履いていないのにまさかこんなに擦り減るとは。
これは、もしかしたら製造されてから長期間を経てゴムが硬化して削れやすくなっていたということかも知れませんし(少なくとも15年以上前に造られた靴のはずですから…)、元々こういうものなのかもしれません。
ここのゴムの先端だけがこのままもっと削れて、アウトソール本体が削れ始めたら、どうしよう。元々装着されていたゴムの先端部分だけを除去できるなら、それをした後に新しいゴムを接着すればいいだろうけど、元々のゴムが出し縫いの糸で固定されているからなあ。いっそ、削れるところまで削れるに任せてみるかなあ。