12月です。2023年のふるさと納税をするなら今月中ですね。

 

 ここに書いたように、以前もふるさと納税の返礼品でネクタイをもらったことがあるのですが、今年も同じ自治体からネクタイをいただきました。

 

 この写真は、さっそく1回使った直後に撮ったもので、タイピンの跡がついちゃっていますが…次に使うときまでに回復してくれるかなぁ…。

 それはそうと、今回もらったネクタイの色ですが、「勝色(かちいろ)」です。聞き慣れないですが、日本に古くからある濃い紺色だそうです。

 

 元々は、藍の色をよく染み込ませるために「搗く」(つく)または「搗つ」(かつ)という作業をした布の色が搗色(かちいろ)と呼ばれていて、鎌倉時代になると「搗つ」は「勝つ」に通じるということで「勝色」として武士たちに好まれ、鎧甲冑によく使われたらしいです。

 

 この勝色にまつわるエピソードが気に入ったこともあって数ある色柄の中からコレを選んだのですが、実際に手に取ってみると思っていたより色が濃くて、印象としてはほとんど黒。あと、このネクタイの素材もシルクなのですが、以前返礼品でもらったネイビーのタイ(33匁シルクサテン)と違ってザラザラとマットな質感です。

 

 私がネクタイを着用しているところを目撃する人のほとんどは勝色の背景知識など全く知らないでしょうから、そういう人に与える印象のこともちゃんと考えて、使いどころを考えないといけませんね。


 「勝色」の縁起を担いで勝負所で使うのもアリだろうとは思いますが、むしろ他の人を主役として盛り立てて自分は空気のように存在感を消し去りたいときなどに向いているかもなー、などと考えています。