毎週水曜日は、息抜きに描いた絵をUPしています。
今回は、「追想」のイングリッド・バーグマンです。
1956年制作、アナトール・リトヴァク監督作品。
バーグマンは2回アカデミー主演女優賞を獲得していますが、2度目の受賞となるこの「追想」では、美しさの上に、さらに演技のすごみが加わりました。
ロマノフ王朝の遺産をせしめようとする男達がいて、記憶喪失の女性(バーグマン)を皇女アナスタシアに仕立てようと、マナーやダンスなどを仕込んでいきます。
ですから、バーグマンの役どころは、みすぼらしくやつれ果てた姿からスタートして、やがて、本物の皇女ではないかというほどの美しさに変貌していきます。
絶世の美女バーグマンが、目の下にクマを作って背を丸めて歩く姿には度肝を抜かれました。
リトヴァク監督は、「旅」「将軍たちの夜」「さよならをもう一度」なども手がけていますが、格調高い作風ですばらしいのに、日本ではあまり評価されていないのが残念です。
1956年、ユル・ブリンナーが主演の作品が2本アカデミー賞に関わっていて、片方の相手役バーグマンともう片方の相手役デボラ・カーが賞を競い合うことになりました。
こうなると、どっちに加勢したらいいんだかわかりませんね。
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