【日曜の読書コーナー】違和感 太田光著 80点(100点満点中) | まめストリート・ジャーナル 〜無料で情報が買える唯一の新聞〜

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【毎週、日曜日にお送りしている読書コーナーです。毎回、これは!と思う本を紹介していきます。】

今回、紹介するのは爆笑問題の太田光さんの「違和感」という本です。

 

 

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【目次】

 

第一章 近づくほど難しくなる人間関係

■個性について 
個性なんて出さないようにしても、出てしまうもんでしょ

■生きづらさ 
「生きやすい」って感じて、生きている人なんているの?

■好き嫌い
そもそも愛と憎しみは、同じ場所にあると思っているから

■人間関係 
どうせ引きこもるなら、矢印を自分に向けて、孤独を感じた方がいい

■いじめ 
「いじめ」と「いじり」は違うというが、俺はまったく同じだと思っている

■格差社会 
お金で階層分けしてくるなら、価値の置き方でひっくり返せると思う

第二章 いつも、自分に問い続けている
■テレビ 
なんで、俺はテレビの仕事にこだわるのか

■ニュースの真実
自分なりの「真実」を探ることが、大切なんじゃないか

■流行
流行を作りたいと思ったことは一度もない、かもしれない

■毒舌 
結局毒舌は、誰がそれを言うかということ

未来予想図 
AIに対抗できるのは、人間は負けて悔しがれるってことだと思う

第三章 「笑い」は、人を殺すことがある

■仕事(ワークライフバランス) 
「笑い」は俺の人生を圧倒的なまでに変えちゃった

■権威 
賞って、わかりやすく世間を変える力がある

才能と技術 
「才能がないかも」と悩んでるなら、そんなもん入口でしかない

■古典 
古典芸能のすごみは、型を作って残してるってこと

■立川談志 
談志師匠は、ずっとずっと悩み続けていた

第四章「世間」というど真ん中にある違和感

■常識と田中さん 
田中は"日本の常識"だけど、常識なんてあやふやなもんでしょ

■モラルと道徳とルール 
ルールそのものは、冷血であるべきだと思う

■大衆 
大衆は時として、怪物になる怖さがある

■憲法九条
日本の常識は世界の非常識って、それのどこがダメなんだよ

■テロと戦争 
単なる悪の国っていうのは、存在しないんじゃないか?

■死生観 
終わり方のかっこよさを教えてくれたのは、母親だった

 

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太田さんと言えば、言わずと知れた漫才コンビ「爆笑問題」のボケ(でいいよね・・?)担当。

テレビでは過激な言動や行動が問題になる(最近では、裏口入学とか)事が多いですが、ことエッセイや本での太田さんは全然雰囲気が違います。(え~太田って好きじゃないよ)という方は是非、太田さんの本を読んで欲しい。

 

勿論、あいかわらず過激なテーマを扱う事もありますが、個人的に面白いと思う点が「太田光は考える人だ!」という事です。

何か物事が起きた時に「こうじゃないだろうか?」「自分はこう思う」という事を考える。

 

それって、今の世の中に一番必要な事ではないでしょうか?

この本を批判する事は簡単です。

 

「漫才師の太田が偉そう本なんて書きやがって!」

 

これで万事解決です。

 

でも、本当にそうでしょうか?

 

本書の魅力は太田光という1人の人間が考えた事を知れるという事です。

 

意外にも太田さんって努力家なんですよね・・(笑

 

新聞の社説をくまなくチェックして、ニュース番組はおろか地方のラジオ、テレビ東京の「モーニングサテライト」(朝の経済ニュース)までチェックしている。

 

過激な一面というのはあくまで一面です。

 

本書で語られる田中さんのエピソードとか、尊敬するビートたけしさんと立川談志師匠との食事会のエピソードとか。

 

世の中は皆に同調する意見を言っていた方が楽です。

芸能人がスキャンダルを起こした時に(あいつは悪い)とツイッターに書き込めば参加している感はあります。

 

でもそこで、(あいつは悪いとは俺は思わないぜ)と言える勇気。

 

それは、本書のタイトルを借りるなら「違和感」なのかもしれません。

 

紙の本だからこそ、立ち止まって「これってどいういう意味だろう?」と考えてみる。

 

作家としての太田さんって好きだわ~。

 

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