【書評】『フジテレビはなぜ凋落したのか』感想、71点(100点満点中) | まめストリート・ジャーナル 〜無料で情報が買える唯一の新聞〜

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▼011号
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                              2016/3/27

     『Blogで映画と本を紹介しちゃいます。(アメブロ支店)』
                vol.010
フジテレビはなぜ凋落したのか 71点(100点満点中)】
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《目次》
01.書評009号
02.実験的コラム
08.編集後記
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【01.書評 フジテレビはなぜ凋落したのか 71点(100点満点中)

今日の本【1】
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フジテレビはなぜ凋落したのか  71点(100点満点中)
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フジテレビはなぜ凋落したのか (新潮新書)/新潮社
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目次。
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第一章 「社風」と命運を分けた「社内改革」
第二章 「フジテレビ村」の誕生と黄金期
第三章 衰退の兆しとライバルの猛追
第四章 お台場の甘い罠と王座奪還
第五章 時代を逆走して転落
第六章 フジテレビは〝復活〟できるのか?


まず感想から・・。
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まず感想からお伝えします。率直に感想を言うと、非常に惜しい本です。

フジテレビの墜落が激しいと聞く。かつては3冠王で視聴率トップだったフジテレビ。

しかし今や、テレ東にも抜かれている始末。その理由を語るというのが本書のあらすじなわけですが、著者が元フジテレビのプロデューサーという事もあるのですが、あくまで視点がフジテレビなんですよね。

ボクが知りたかったのは、その裏側の本質であって、確かにフジテレビの事も何の知らない人が読めば(そうなのかっ!)と思うでしょうが、鹿内氏と日枝氏の抗争。

そして、黄金期からの墜落。それは要約すれば、80年代の黄金期に溺れて革新的な事が行えなかった・・。

例えば、本書の中で明確に(亀山さんのあの行動が行けなかった)とか(番組制作のあの部分が悪い)(ネットフリックスやhuluが対等する中で、フジテレビの今後)みたいな事が語られなかった事です。

ホリエモンの買収に関しても新聞報道のレベル。

結果的に時代に取り残された。

正直に言うと、ニュースピックスの(テレビの次へ)の特集の方が面白いです。

あくまで新書サイズなので、テレビが好きで(フジテレビって大丈夫か?)と思っている人におすすめです。

黄金期のフジテレビはすごかった。
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昔のフジテレビと今のフジテレビが大きく変わった事は、時代を謳歌した故に固執してしまった事です。

本書の印象的な話として、日枝さん(当時の編成局長)に対して、とんねるずの石橋さんが(火曜ワイドの枠をくれ、絶対30%取るから)といったエピソードがあるわけです。

これぞフジテレビですよ!

本社の建設費1750億円。
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テレビ界のジンクスとして、新社屋を建設すると衰退するという噂がある。

本書で個人的に衝撃的だった事は、フジテレビのお台場の社屋(あの丸い球体の付いた・・)の建設費が1750億円だった事です。

これは天文学的な数字ですよね。

六本木ヒルズの建設費が2000億円くらいですから。

保守的になりすぎてしまった。
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フジテレビが今不振の理由は物凄く単純で、保守化しすぎてしまった。

勿論、本書に書かれてるいように日枝氏の長期支配といった事も理由ですが、高学歴で固めてトガった人材がいなくなった。

それこそ80年代は制作会社から正社員に転換したり、色々な人材がいた。

今や社員の大半が東大や慶応といった高学歴で固められる。

無論、それが全てとは言わないし、コンプライアンス強化でナイナイの岡村さんや松本人志さんが言うように規制が厳しくなった影響もある。

でもボクは、それは言い訳だと思うんですよね。確かに、もはや電波少年は過去の物であって、今現在、国会議事堂にアポなしで行けば速攻でTwitterが炎上する。

楽しくなればテレビじゃない。
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やっぱり、フジと言えば、これですよね。

フジテレビが目指す先はカジノ建設ではなく、愚直に面白い番組を制作する事だと思います。

はっきり言って、こうやって新書で衰退を語られる事がフジテレビらしくないです。

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<本の採点の基準>  

90~100点 すごい名著!  
80~90点 おもしろい!  
70~80点 買って損はない!  
60~70点 何箇所か気になる部分があった!  
50~60点 値段によっては不満が残る!  
50点以下 レビューだけで満足!買わない事をオススメする。

<映画の採点の基準>  
90~100点 人生に残る名作。もう一度観たい。  
80~90点 おもしろかった。  
70~80点 映画館で1800円で観て納得。  
60~70点 予告編の方が面白かった。  
50~60点 ちょっと元が取れないかな?  
50点以下 金返せっ!

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【03.編集後記】

本当、90年代のめちゃイケとか狂ったほど面白い時代があった・・。

ヨモギダ少年愚連隊とか、岡村さんが大学受験する時とか(本当にバカだな)とか思ってました。

その後、2004年の放送でミュージシャンになってたとかすごい展開もあったけど。

あの頃までは個人的にフジテレビのピークだと思ってます。

めちゃイケの話で言えば、よゐこの2人が1年間ナイナイさんのオールナイトニッポンにハガキを投稿し続けるとかね。面白かった。それが通常回ですよ。

また油谷さん見たいな~。

無理か・・。(笑)

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