忍者になった嫁 | 美奈子の溜息

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「嫁子って足音がうるさいし、声も大きくて下品よ」って姑から言われた

なので次の日から
忍び足で近づき、チラシをまとめたノートに大きく用事を書いて姑の前に立ちふさがる
「話しなさいよ」姑
「声が大きいからダメ」と書いて終日筆談

2日目
スリッパからルームシューズに変え、忍者になりきって気配を殺し
姑の背後から近づくと、ロケットみたいに飛び上がる

飛び上るほど驚くとはこのことか!

3日目
忍者なりきり継続
旦那に買ってもらった指揮棒の先に人差し指を立てた手がくっついてる棒で姑の肩をツンツン
旦那に買ってもらったミニホワイトボードに用件を大きく書き、意思疎通を試みる
姑はからかってるの?と怒ってたが、終日肩をツンツン突っついた
舅はダンボールとティッシュで黒板消しもどきを作ってくれた

4日目
姑の前に回り込み、無言で元気よく手を挙げたあと
引き続きミニホワイトボードで意思疎通を試みた

「私が悪かったから、普通にして…」と姑が謝るも、終日元気よく手を挙げた

手がついてる棒は、舅と旦那がテレビの主電源をつけたり
電気の紐のわっかに引っ掛けて電気をつけたりして遊んでた

5日目
騒音をたてないように気を使いながら
普通に声をかけ普通に会話したら
姑は元に戻った嫁にホッとした顔して

 

やっと嫁子さんの声が聞けて嬉しいと言ってハグしてきた

ホワイトボードはうちの伝言板になり、手がついてる棒は舅のお気に入りなった

 

めでたしめでたし