♪明日 あなたが居なくなっても

私は生きてくわ

それでも 淋しいだなんて

吐いてもあなたは振り向かないで


これは私の好きな女王蜂というバンドの『燃える海』という曲のサビの歌詞です。


この曲を聴くと、ママがどんなに淋しいって泣いてても、どうか振り向かずに行くべき場所へ行きなさい(成仏して)と解釈して涙が溢れてきます。


ボーカルのアヴちゃんは高音と低音の声を使い分けて、とても感情豊かに歌いあげます。

ライヴにも行ったことがありますが、その頃は息子はまだ元気に過ごしていました。


私は本物の素晴らしさを教えたかった。

美術館にも連れて行きました。

伊藤若冲や葛飾北斎、歌川国芳なんかを見に。

ダウン症の書家、金澤翔子ちゃんの個展にも一緒に行きました。

音楽では久保田利伸のコンサート、クレイジーケンバンドのスタンディングライヴなど。


息子が亡くなった時に、事件性があるか?

ただでさえ散らかってる息子の部屋を、警察官数名が遺書などないか探していました。

ベッドの下に落ちていたのはクレイジーケンバンドのライヴの時に買ってあげたトートバッグ。しかも未開封。


なんで欲しがったんだろう?


私は私の感性を彼に押し付けていただけだったんだろうか?

でもとても楽しそうにしてたけどなぁ… 

久保田利伸をあんな間近で見れるなんて早々ないんだよ?

14歳(当時)の息子には久保田利伸の良さが分からなかったんだろうなぁ…


子育てって分かりませんね。

世の中には親の愛情を知らずに生きている子供たちもいるのに。

私はどういう母親だったら良かったんだろう?

一度も手を上げた事もないし、いつも冗談を言い合って笑いあっていたのに…


いつから彼は『首吊り』という言葉を検索し始めたのか。

何がきっかけでその単語を知ったのか?

なぜそれを実行したのか?


ゲームじゃないんだよ人生は。

リセットなんか出来ないんだよ。

本気で死ぬつもりだったの?


親より先に死ぬ子供は、その親に何かを伝えに産まれてくると聞いたことがある。


息子が亡くなって気付いたこと。

それは彼の人に対しての優しさ。

私は彼の口から他人の悪口を聞いた事がありません。

誰に対しても優しい子でした。

常に礼儀正しく、まるで太陽のように明るい子でした。


ママはあなたを失って毎日淋しいです。

だけど一つだけ変わった事があります。

私に関わりのある人の存在を当たり前とは思わなくなりました。

これなのかな?

ママに気付いて欲しかったことって。


今夜もアヴちゃんの歌声が力強く心に入ってきます。

心配しなくてもいいよ。

行くべきところへ行ってね。

ママもそのうちそっちに行くから。


その時は思いっきり抱きしめて「ママの子供に生まれてきてくれてありがとう」って伝えたいな。