毎月18日は息子の月命日。
今回は友人が会いに来てくれました。
まだ息子が小学生の高学年くらいの時だっただろうか?
彼女にも息子さんがいて、その頃、彼は母親の財布からお金を盗んではカードゲームに興じたり、はたまた携帯でゲームの課金をしたりして彼女は頭を抱えていました。
気分転換に2人で九州に遊びに来たら?と提案したら早速飛行機を手配して、遠路はるばるやって来たのを覚えています。
眼鏡をかけたひょろっとした男の子。
挨拶はきちんと出来て、人見知りもせず、私とも息子ともすぐに打ち解けました。
彼女もシングルマザーで、調理師免許も持っているので、とにかく料理が上手くて、何をリクエストしてもすぐに作ってくれる、そんな出来るお母さん。
夏場は自家製のレモネードが常に冷蔵庫に入っていて、知り合った当初は息子さんはまだ小学生だったのですが、学校から帰ってくるなり冷蔵庫を開けて手作りのレモネードを飲んでいました。
その息子さんがゲームにハマって何十万ものお金を遣ってしまった。
私の育て方が悪かったんかな?
と悩んでいた彼女に、あなたの一体どこが間違ってるの?としか言えませんでした。
私なんてそんなオシャレなものを作ってあげるなんて一度もした事ないよ?
ご飯だって、私の母に任せっきりで、私はというと仕事ばかりで、たまに贅沢をさせてあげたくて外食に連れて行くぐらいしか出来なかった。
息子が亡くなった事を告げた時、彼女は私にかける言葉が見つからず、自分のことのように心を病んでしまいました。
あれから少し経って、私が九州から大阪に越してきたことを知るや否や、彼女は私に会いに来てくれました。
相変わらずのキャリアウーマン。
パンツスーツで、いかにも出来る女という風貌。
食事に行っても私には絶対財布を開かせてくれません。
先日の17日、突然「今日って何か用事ある?」と連絡がきました。
先週、仕事の帰り際に肉離れを起こしてしまったので、家でボケーっとしていた私は喜んで彼女と会うことに。
互いの近況を話し合い、あのゲームに課金しまくっていた眼鏡息子はなんと美容師になっていました。
写真を見ると、まぁ、なんというイケメン!
やはりあなたの子育ては間違ってなかったね。
昼食を終えて向かった先は花屋さん。
息子の月命日に花を買ってくれました。
私はいつも花の値段を訊きながら予算はこれくらいと決めてあるのに対し、彼女は値段なんて訊きません。
もっとこれを足して!
うーん、なんか足りんなー!
出来上がった花束は¥6,650でした。
た、高いーーー!
何ゆうてんの!○○の月命日やろ?
花ぐらい好きなだけ買うたらええねん!
もっといくと思ってたから気にしいなや!
お、男らしいーーー!
夜は私の職場の社長と3人で韓国料理のお店へ行きました。
社長とも仲良くなれて、彼女は私にこう言いました。
「あんたはいい人と出会う運命もってるわ!あんなええ社長おらんで?」
確かに。
今の職場の社長とは知り合ってまだ1ヶ月というのに、本当に良くしていただいてる。
知り合って2日目、私の誕生日にケーキを買ってきてくれたり、ひな祭りにもケーキ🎂
先日知人が脳梗塞で亡くなり、肉離れなうの私はお通夜の会場まで行くことが困難でした。
でも社長に相談したら、会社のスタッフにすぐに連絡して車で送って行っていただきました。
息子へ。
ママはね、あなたが居なくなってとても寂しいです。
でも嘆いていても仕方ない。
あなたとは今世では二度と会えないんだから。
いつまでも部屋にこもって暗い気持ちでただ息をしてるだけじゃダメな気がして、ママなりに一歩を踏み出しました。
すると全ての事が良い方向に向かってきている気がしてなりません。
あなたの手助けもあったのかな?
今のママはどう?
もう安心してくれたかな?
いつかまた逢えるその日まで、ママは残された人生を頑張って生き抜くからね!
