息子の部屋は8畳の仏間。

とは言え、我が家はまだ誰も亡くなっていなかったので仏壇は購入していませんでした。

出入り口は2箇所。

警察の方たちは遺書を探していたのでしょう。

扉は外されたまま帰って行きました。

いつも息子が眠っていたベッド、枕の横にはスマホとゲーム機が電源が入れっぱなしのまま置かれていました。

(ちなみにスマホは警察の方が持って行かれました)


脱ぎ捨てた服や靴下、昨夜コンビニで買ったドリアの空き容器、大好きだったエナジードリンク…


息子がいない。

そう、もう二度とここに帰って来ることはない。

このベッドで眠ることも、友達とライン通話でゲラゲラ笑う声も二度と聞くことはない。


ティッシュがすぐに涙で濡れて小さくなる。

床に涙を落としながら“何か”を探す。


なんで?なんで?

何か理由があるはず…

昨夜も友達数名とグループ通話して大笑いしてたじゃんよ!


何があった?

誰かに何かされたの?


私が探していたものは、彼の死の『理由』だった。

だけど何も見つからなかった。


検案が終わるまでに葬儀社を決めなくてはいけなかった。

喪主は私。

一番泣きたいのに一番忙しい一日となった。