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管理栄養士国家試験と研究と私

管理栄養士国家試験の合格に向けて、過去問解説をしたりします。研究や学会、食品や栄養のお話もします。

寒くなってきました雪の結晶

今日は公衆栄養学からの出題ですニコニコ

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肥満改善プログラムの評価指標と分析に関する組合せである。
正しいのはどれか。

(1) 主観的健康度 ーーーーーーーーーーーー 過程(経過)評価
(2) 周囲の理解度の変化 ーーーーーーーーー 影響評価
(3) 肥満教室の出席率 ーーーーーーーーーー 結果評価
(4) 肥満度の改善により削減した医療費 ーーー 費用効果分析
(5) 体重1kgの減少に必要な費用 ーーーーーー 費用便益分析
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正解は~~
正解は~~~~~

じゃじゃん得意げ

(2)です。

では解説していきましょう。


まず、選択肢にある◯◯評価、◯◯分析について簡単に説明します。

「過程(経過)評価」は、計画が実行されているかを評価します。
「影響評価」は、行動変容がみられているかどうか?
「結果評価」は、目標が達成できたか?

「費用効果分析」は、効果をあげるためにどれくらいの費用がかかるかを分析する
「費用便益分析」は、得られた効果をお金に換算して、実際に使った費用と比較する


これを踏まえて問題を見直してみましょう。

×(1)は、主観的健康度を評価するということは、実際に行動を起こした結果、健康度に変化がみられたか?(目標)を評価しているので、結果評価です。


◯(2)は、計画が実行されたことによって周囲の理解度に変化がみられたか(行動変容がみられたか)?を評価しているので、影響評価です。


×(3)は、肥満教室の出席率だけでは、結果を評価することはできませんよね。
肥満教室の出席率の評価は、過程(経過)評価です。


×(4)は、肥満度の改善にかかった費用と、肥満度を改善した後の医療費を比較することで、肥満改善によって削減した医療費を算出できますよね。
まさに、費用便益分析のことです。


×(5)は、体重を1kg減らすのに必要な費用、=効果をあげるために必要な費用ですので、費用効果分析ですね。


まずは、過程(経過)評価、影響評価、結果評価、費用効果分析、費用便益分析それぞれの内容を覚えて、何問か問題にチャレンジするというのが最も有効だと思いますニコニコ

効率よく点数を上げるためには、過去問題を解くのが一番です。

では、また来週~~~パー
ビタミンの化合物名は覚えていますか?

えっ!?

という方ショック!

今日覚えてしまいましょう。
とりえあず、今日は水溶性ビタミンのビタミンBなんとかを4つニコニコ

ビタミンB1は?
ビタミンB2は?
ビタミンB6は?
ビタミンB12は?


ビタミンB1は、ビタミンBいち、ビタミンBいちあみん、チアミン!!

ビタミンB2は、深夜2時まで起きてて、ふらふら、リボフラビン!!

ビタミンB6は、朝6時に起こされてピリピリ、ピリドキシン!!

ビタミンB12は、深夜12時に小腹がすいて、コバラミン!!

ビタミンB1は、チアミン
ビタミンB2は、リボフラビン
ビタミンB6は、ピリドキシン・ピリドキサール・ピリドキサールリン酸
ビタミンB12は、コバラミン


完璧ですねニコニコ
研究費のプール

時々ニュースになります。
研究費で泳ぐという意味ではなく、
研究費をこっそりためておく、という意味です。

やり方

1.まずは2年分の研究費をゲットする(例:200万円)
2.2年で150万円分の研究費を使う
3.余った50万円分で何か買ったことにするが実際は買わない
4.50万円は、試薬業者さんに預けておいて、欲しいものが出来たらそれを買う

 ↑ ↑

もちろんダメです。
禁止です。
やってはいけません。

でも・・・

日本の大学における研究費の獲得は、競争です。
4人に1人しか研究費をもらうことは出来ません。
今回もらえたからといって、次回もらえる保証ないわけです。

そうすると・・・
余ったお金を来年度に繰り越したいな~~
って思うんです。
でも制度上繰り越しはだめだから、いけない裏技を使うわけです。

最近は、制度上ダメじゃなくなりました。
余った予算は、次年度に繰り越すことができたと思います。
確か。

というわけで・・・

研究費のプールはいけないことですが、
ニュースになっている大学教授の殆どは、私服を肥やしている訳ではありません。
研究費を好きなときに好きに使いたいという感じなんです。

ダメなものはダメですけどね。