管理栄養士国家試験と研究と私 -140ページ目

管理栄養士国家試験と研究と私

管理栄養士国家試験の合格に向けて、過去問解説をしたりします。研究や学会、食品や栄養のお話もします。

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なかなか伸びない…を得点に! ~人体と臨床栄養学~

一人で勉強しているとなかなか理解しにくい肝臓・腎臓などの働きと疾患、

消化器や循環器など、人体~と臨床基礎固めを行ないます。

↓ ↓ ↓
8月10日(土)13時~17時 池袋にて
http://kokucheese.com/event/index/100289/


早割は今日までです!!

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昨日に引き続き・・・
管理栄養士国家試験対策講座の実況中継です。

8月10日のセミナーはこんな感じで開催しますニコニコ

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リポたんぱく質とその代謝に関する記述である。正しいのはどれか。

(1)アポたんぱく質Bは、HDLの主な構成たんぱく質である。
(2)VLDLの主な合成の場は小腸である。
(3)LDLの主な脂質成分はトリグリセリドである。
(4)コレステロールエステル転送たんぱく質は、コレステロールをエステル化する。
(5)リポたんぱく質リパーゼは、トリグリセリドを加水分解する。
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昨日の記事を読んでから、次に進んでくださいねニコニコ

ところで、リポたんぱく質リパーゼのリパーゼとはなんでしょうか?
リパーゼとは脂質を分解する酵素です。
そして、一般には「トリグリセリド」を分解する酵素だと認識してください。
リン脂質を分解する酵素もありますが、
それは「ホスホリパーゼ」と呼ばれています。
ホスホというのは、リンという意味です。

さて、リパーゼといったら覚えておきたいリパーゼが3つあります。
1つめはリポたんぱく質リパーゼ。
2つめはホルモン感受性リパーゼ。
3つめは膵臓リパーゼです。

それぞれの違いは言えますか?
とりえあえず、リポたんぱく質リパーゼも、ホルモン感受性リパーゼも、
膵臓リパーゼも、トリグリセリドを分解する酵素です。

では、それぞれの違いは?

リポたんぱく質リパーゼは、毛細血管に存在し、
リポたんぱく質に包まれて血中を運ばれているトリグリセリドを
分解する酵素です。
分解されたトリグリセリドは細胞に供給されます。

ホルモン感受性リパーゼは、内臓脂肪や皮下脂肪などに存在し、
脂肪細胞中のトリグリセリドを分解する酵素です。
分解されたトリグリセリドは遊離脂肪酸となって血中を運ばれて
(アルブミンとくっついて運ばれます)、
どこかの細胞のエネルギーとなります。

ホルモン感受性リパーゼの「ホルモン」はアドレナリンのことですよ。
アドレナリンがでると、貯蔵脂肪の分解が進むってことですね。
アドレナリンは、あるアミノ酸から作られますが覚えていますか?
アドレナリンの材料はチロシンです。
チロシンの脱カルボキシル基反応によって生じるのはド―パですが、
ド―パがドーパミン、ノルアドレナリンと代謝された後に、
アドレナリンになります。
ここでは説明しませんが、アミノ酸の脱カルボキシル基反応、
復習しておきましょうね。

膵臓リパーゼは、膵臓で作られて十二指腸に分泌され、
食べたトリグリセリドを分解する酵素です。
分解されたトリグリセリドは小腸から吸収されます。

さてさて、ここで話を変えますよ。

インスリンってご存知ですよね?
膵臓のβ細胞で作られるペプチドホルモンです。
インスリンは「水溶性なのでその受容体は細胞膜に存在する」
ということもよく出題されるので覚えておきましょうね。

ちなみに、水溶性ホルモンが「細胞膜の受容体にホルモンがくっついた」
という情報は、
カルシウムイオンやサイクリックAMP(cAMP)などの
セカンドメッセンジャーによって核にまで届けられるんですよ。

このインスリンの役割はご存知ですか?血糖値を下げる?
う~ん。半分正解です。
国家試験で問題を解くためには
「インスリンはため込むホルモンである」と覚えておきましょう。
インスリンって食後に出ますよね?
つまり、インスリンは
「食べたものを身体にため込むために分泌されるホルモン」なんです。
国家試験で「インスリンが分泌されたら…」という問題が出たら
「ため込むホルモンが出たら…」と置き換えてくださいね。
さらに、「食後…」という問題が出たら
「インスリンが出たら…」と置き換えてください。
最初はちょっととまどうかもしれませんが、
インスリンを「ため込むホルモンである」と覚えておくと、効果は絶大ですよ。

さて、では問題です。
1.インスリンはリポたんぱく質リパーゼの活性を高めますか?
2.インスリンはホルモン感受性リパーゼの活性を高めますか?
3.インスリンはグリコーゲン合成酵素の活性を高めますか?

わかりますか?適当に解いてはいけませんよ。
インスリンはため込むホルモンですよ~。
 
では解説します。
1.
リポたんぱく質リパーゼは、
キロミクロン中のトリグリセリドを分解して細胞に引き抜きますよね。
言い換えれば、食べたトリグリセリドを細胞にため込むということになります。
したがって、インスリンはリポたんぱく質リパーゼの活性を高めます。
2.
ホルモン感受性リパーゼは、
脂肪細胞を分解してエネルギーに変えるための酵素です。
これはため込みではなく、発散です。
つまり、インスリンはホルモン感受性リパーゼの活性を低下させます。
3.
グリコーゲンは、私たちが筋肉や肝臓にたくわえている、
中期的なエネルギー源です。
グリコーゲン合成酵素は、エネルギー源を合成する酵素ですから、
インスリンによって活性は高まります。

どうですか?出来ましたか?
あと何問か問題にあたれば、インスリンの問題はばっちりになると思います。

ところで、グリコーゲンって何かちゃんと説明できますか?
グリコーゲンは、グルコースがたくさんつながったものです。
つながり方は枝分かれ構造をとっており、
アミロペクチンとよく似た構造をとっています。
そしてグリコーゲンは筋肉や肝臓に存在しています。
私たちの身体の中で、
最も沢山のグリコーゲンをたくわえている場所は筋肉ですが、
最も高濃度でたくわえている場所は肝臓です。覚えておきましょう。


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一人で勉強しているとなかなか理解しにくい肝臓・腎臓などの働きと疾患、

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早割は今日までです!!

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今日は、管理栄養士国家試験対策講座実況中継ですニコニコ

先週の土曜日に行われた講座、それから、今週の土曜日に行われる講座は、こんな感じですかお


ではビックリマーク
早速問題を解いてみましょうニコニコ

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リポたんぱく質とその代謝に関する記述である。正しいのはどれか。

(1)アポたんぱく質Bは、HDLの主な構成たんぱく質である。
(2)VLDLの主な合成の場は小腸である。
(3)LDLの主な脂質成分はトリグリセリドである。
(4)コレステロールエステル転送たんぱく質は、コレステロールをエステル化する。
(5)リポたんぱく質リパーゼは、トリグリセリドを加水分解する。
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どうですか?解けましたか?
この問題は「簡単」な問題、合格点を目指すなら間違えてはいけない問題です。
(1)と(4)の問題文を読むと「げっ?何だったっけ?」
なんて思うかもしれませんが、正解は明らかに(5)です。

では、まずはリポたんぱく質とは要するに何か?というお話からです。
リポたんぱく質とは、要するに、
血液中で脂質(トリグリセリドやコレステロールエステル)を
運ぶカプセルです。
血液って基本的には水っぽいですよね?
この水っぽい血液中に脂質が存在するためには、
脂質を水になじむようなカプセルに入れておく必要があるんです。
じゃないと脂質と血液が分離してしまいます。

ところで、私たちの身体の中にある脂質はどこからやってくると思います?
まさか、空気中からやってくるわけありませんよね?
私たちの身体の中にある脂質は、
「食事からやってくる」か「肝臓で合成されるか」のどちらかです。

この「食事からやってきた脂質」と「肝臓で合成される脂質」を
運ぶカプセルがそれぞれ異なるということを覚えておきましょう。

食事からやってきた脂質は、
キロミクロンというカプセルに包まれて、血液中を運ばれます。
つまり、キロミクロンの合成の場は小腸です。
そして、肝臓で合成された脂質は、
VLDL(超低密度リポたんぱく質)というカプセルに包まれて、
血液中を運ばれます。
つまり、VLDLの合成の場は肝臓です。
ここでいう「脂質」とは主に
「トリグリセリド」だと理解しておいてください。

ここで(2)が誤りであることがわかりますよね。
VLDLの主な合成の場は、小腸ではなくて肝臓です。
小腸で合成されるのはキロミクロンですよね。

あ?トリグリセリドって何かわかりますか?
トリグリセリドは、グリセロールと脂肪酸3つがエステル結合したもの。
私たちが良く目にするトリグリセリドは、サラダ油やお肉の脂などです。
ちなみに、皮下脂肪や内臓脂肪もトリグリセリドです。

キロミクロンに話を戻します。
キロミクロンの特徴は、大きくて軽い(密度が小さい)ということです。
VLDLは超低密度リポたんぱく質の略ですが、
この超低密度リポたんぱく質(VLDL)よりも、
大きく軽いのがキロミクロンです。

このキロミクロンもVLDLもトリグリセリドを運ぶカプセルですよね。
しかし、トリグリセリドが、ただただ血液中を運ばれているだけでは、
なーんの役にも立ちません。
ですから、キロミクロン中のトリグリセリドも、
VLDL中のトリグリセリドも、
そのうち細胞に受け渡されるわけです。
その時に活躍する酵素が「リポたんぱく質リパーゼ」という酵素です。
この「リポたんぱく質リパーゼ」という酵素は、
毛細血管上に存在していて、
リポたんぱく質(キロミクロンやVLDL)中のトリグリセリドを加水分解して、
細胞に供給するのに役立っています。

はい。ここで(5)が正解だということがわかりますね。

続けます。
「加水分解」という言葉にちょっと焦るかもしれませんが、
国家試験で問われる分解のほとんどは「加水分解」ですので
安心しておいてください。
ただ、グリコーゲンの分解だけは「加リン酸分解」ですので
覚えておきましょう。
本当はここでグリコーゲンの話にいきたいところですが、
今日は、さすがにそこまでは話せないですね…ごめんなさい。

話を戻します。
キロミクロンやVLDL中のトリグリセリドが
毛細血管に存在する「リポたんぱく質リパーゼ」によって分解されて
細胞に受け渡されると、
トリグリセリドを失ったキロミクロンとVLDLは、それぞれ、
キロミクロンレムナントとLDLというように名称を変えます。

まとめますよ。
キロミクロンはリポたんぱく質リパーゼの作用で
キロミクロンレムナントになる。
VLDLはリポたんぱく質リパーゼの作用で
LDLになる。です。

ここで(3)が誤っていることが明らかになりますね。
VLDLからトリグリセリドが引き抜かれたものがLDLなのですから、
主な脂質成分はトリグリセリドなわけがありませんよね。

では、LDLの主な脂質成分は何なんでしょうか?
それは、コレステロールエステルです。
先ほど、キロミクロンもVLDLも
主にトリグリセリドを運んでいると説明しましたが、
実はVLDLは肝臓で合成された脂質を運ぶため
(肝臓ではトリグリセリドだけでなくコレステロールも合成しています)、
トリグリセリドだけでなくコレステロールエステルも一緒に
運んでいるんですよ。

このコレステロールエステルというのは、
コレステロールに脂肪酸が1つ結合したものです。
私たちの身体の中のコレステロールの多くは、
コレステロールエステルの形で存在している、
ということも覚えておきましょう。


今日はここまで、続きは明日ですかお

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