Good morning
今日は脂質に関する問題です。
6割(120点)とるためには絶対におさえなければいけない内容ですよ

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脂質の体内代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) ケトン体は、肝臓でエネルギー源として利用される。
(2) 血中の遊離脂肪酸は、アルブミンに結合して運搬される。
(3) インスリンは、ホルモン感受性リパーゼの働きを促進する。
(4) コレステロールは、エネルギー源として利用される。
(5) LDLは、トリアシルグリセロールを含有していない。
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正解は・・・(2) です

×(1) ケトン体が肝臓でエネルギー源として利用されることもあるのかも・・・。
私が知らないだけかも。なんて思っちゃだめですよ

ケトン体がエネルギー源として利用されることがあるのは、
飢餓状態で、グルコースが足りない時です。
脳の主なエネルギー源はグルコースですが、
飢餓時、脳ではケトン体がエネルギー源として使われます。
骨格筋も、ケトン体をエネルギーとして利用することができます。
◯(2) 血中の遊離脂肪酸は、アルブミンに結合して運ばれます。
先週は、食べた油はキロミクロン、合成された油はVLDLというリポたんぱく質に包まれて運ばれる、という内容でした。
脂肪酸も油ですから、脂肪酸単独だと血液中で分離してしまいます。
だから、遊離脂肪酸はアルブミンというたんぱく質にくっついて血液中を運ばれるんです。
これもとても大事なので、しっかり覚えておきましょう

×(3) インスリンは、ホルモン感受性リパーゼの働きを抑制します!
・・・と丸暗記すると、本番迷っちゃいますよね。
インスリンはため込むホルモン。
インスリンが分泌されると、トリグリセリドは細胞に取り込まれます。
ホルモン感受性リパーゼはトリグリセリドを分解する酵素です。
ということは、インスリンはホルモン感受性リパーゼを抑制する!とわかりますね。
もう少し補足します。
ホルモン感受性リパーゼは、飢餓時、運動時に脂肪(トリグリセリド)を分解する
酵素です。
ホルモン感受性リパーゼによってトリグリセリド(グリセロールと脂肪酸3つからなる)が分解されて、遊離脂肪酸ができます。
この遊離脂肪酸はアルブミンとくっついて運ばれて、β酸化によってエネルギーを得る経路に進む…という感じです。
しつこいですが、もう一度確認です。
飢餓時や運動時には、ホルモン感受性リパーゼでトリグリセリドを分解して、エネルギーを得るんです。
ちなみに、脂肪酸からはグルコースは作られない(脂肪酸はβ酸化によってエネルギー産生経路には入りますが)ので注意しましょう。
(国家試験のひっかけ問題として、よく出題されますよ
)×(4) コレステロールは、エネルギーとして利用されません。
×(5) LDLは、コレステロール(コレステロールエステル)がたくさん含まれているリポたんぱく質です。
先週の復習です。
肝臓で合成されたトリグリセリドやコレステロール(コレステロールエステル)は、VLDLというリポたんぱく質に包まれて運ばれます。
リポたんぱく質リパーゼによって、VLDL中のトリグリセリドが細胞に引き抜かれると、LDLができます。
LDLはVLDLからトリグリセリドが引き抜かれてできたものなので、
トリグリセリドが少なく、コレステロールがたくさん含まれているということです。
ちょっと盛りだくさんでしたか?
リポたんぱく質や脂質に関しては、みなさん必ず勉強します。
勉強したら問題を解いて、
どういう風に出題されるのか?
どこが大事なのか?
を勉強することも大切ですよ
