おはようございます

先週は消化管ホルモンに関する問題でした。
今週も消化管つながりで

食道疾患の問題です!
じゃじゃん

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食道疾患に関する記述である。◯か×か?
(1)逆流性食道炎の成因には、食道裂孔ヘルニアがある。
(2)胃食道逆流症の成因には、下部食道括約部圧の亢進がある。
(3)食道静脈瘤の成因には、門脈圧亢進がある。
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◯(1)食道裂孔ヘルニアは、逆流性食道炎の原因となります。
逆流性食道炎とは、名前から想像する通り、胃酸が食道へ逆流してしまう病気です。
食道裂孔ヘルニアがどういう状態かがわからないと問題が解けませんよね。
普通、食道と胃の境目あたりに横隔膜が存在しています。
この、食道と胃の境目が横隔膜を突き抜けている場所が、食道裂孔です。
食道裂孔ヘルニアでは、胃が通常より上にせりあがって、食道裂孔部分に胃が飛び出してきている状態です。
(とにかく、胃が普通より上側に出てきてしまっている状態です)
胃が普通よりも上に上がっている状態なら、胃酸も逆流してしまいそうですよね

×(2) 下部食道括約部圧の低下が、胃食道逆流症を引き起こす原因となります。
下部食道括約部圧というのは、食道の下の方を、閉める力のことです。
食道がキュっとしまっていれば、胃酸は逆流しませんよね。
逆に、下部食道括約部圧が弱まっていると、胃酸が逆流しやすくなり、胃食道逆流症となります。
◯(3)食道静脈瘤の成因には、門脈圧の亢進があります。
食道静脈瘤が起こる原因の1つに、肝硬変があります。
肝硬変になると、血液が門脈から肝臓に流れにくくなります。
(門脈は、肝臓に向かって流れている大事な血管です)
血液が肝臓に流れていけないので、門脈が破裂しそうになってしまいます。
それを防ぐ為に、食道の方(食道静脈)へ迂回路をつくります。
しかし、食道静脈はそんなに丈夫ではないので、静脈瘤ができて、ひどくなると破裂してしまう…。というのが食道静脈瘤ができる流れです。
今日は、暗記よりも理解中心の問題でした。
絵に書いてみたり、人に説明してみたり、
自分が理解しているか確認してみてくださいね
