おはようございます
きのうは雨でしたが、涼しくて、なんだかほっとする一日でした。
さてさて、今週の問題は・・・
いかにも、「むずかしそう・・・、いや」
って感じですか?
でも、わかってしまうと、こういう問題って楽しくなっちゃいますよ!
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胃切除後の合併症とその原因についての組み合わせである。
◯か×か?
(1)後期ダンピング症候群 ーーー 一過性の低血糖
(2)胃全摘術語の逆流性食道炎 ーーー 胆汁の逆流
(3)輸入脚症候群 ーーー ビルロートⅠ法
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正解は・・・
(1)◯
(2)◯
(3)×
です。
◯(1) 胃は、食べたものを一時的に保管?しておく役割もあります。
胃を切除すると、食べ物が一気に十二指腸におちていってしまいます。
後期ダンピング症候群では、
胃がなくて、一気に食べ物が落ちてきてしまうことにより、
食べたものが一気に吸収されあてしまって・・・
①食後1~2時間で急激に血糖値が上昇する
②急にインスリンが大量に分泌される
③血糖値が急激に下がる(一過性の低血糖)
のが特徴です。
したがって、これは◯ですね。
後期ダンピングが出てきたら、早期ダンピング症候群も覚えておきたいですよね。
早期ダンピング症候群は、
胃がなくて、一気に食べ物が十二指腸におちてきて、
①食後直後、腸管内の浸透圧が急激に上昇する
②薄めなきゃ!薄めなきゃ!と、血管から腸管内に水がひっぱられてくる(腸管内の浸透圧を元に戻した結果、血液量が減る=めまいがおきる)
この一連の流れを覚えておきましょう。
◯(2)胃をとってしまったのですから、胆汁(肝臓で作られて、胆のうにためられていて、胆のうから十二指腸に分泌される)が逆流してもおかしくないですよね。
×(3)輸入脚症候群は、ビルロートⅡ法で生じます。
切除後に残っている胃と、どこをつなぎ合わせるかで、ビルロートⅠ法とビルロートⅡ法という方法があるんです。
ですが、ここでは解説しません(手抜き・・・?!じゃないです)
国家試験では、ビルロート法を覚えるよりも、
(1)と(2)の内容をしっかり理解する方が、合格にぐっと近づきます。
勉強をたくさんしていても、なかなか点数が上がらない・・・
という方。
(3)のような少し難しい用語が出てきたときに、こだわりすぎていませんか?
まずは、過去問をみて、沢山出題されているような内容に時間をさいてみてくださいね
ときには、手を抜くことも大切です