炭水化物のみを極端に制限した食事療法は「現時点では薦められない」(ニュース記事) | 管理栄養士国家試験と研究と私

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日本糖尿病学会は18日、糖尿病の食事療法に関する提言を発表した。この中で、同学会は糖尿病治療における体重の適正化のための食事療法について「総エネルギー摂取量の制限を最優先する」とし、これを制限しないまま炭水化物のみを極端に制限した食事療法は「現時点では薦められない」とした。


というニュースが一昨日Yahoo!に掲載されましたねかお


これについてどう考えましょう?


私は糖尿病学会には参加したことがありませんが、糖尿病学会の先生方の講演は何度か聴講したことがあります。


「炭水化物のみを極端に制限した食事療法は現時点では薦められない」とニュースで配信されると・・・


糖尿病学会の先生方が、炭水化物・・・つまり、糖質のみを極端に制限した食事について「そんなのやるのはバカだ!」と言っているようにも聞こえますが、そんなことはないんですよ。


私の印象ですが・・・

多くの先生が、「糖質を制限することで血糖値が下がる」ことはちゃんと認めています。

ですから、とにかく急いで血糖値を下げなくてはならないような患者さんにたいしては「糖質を制限する」ことは有効なんです。たぶん。


でもでも

「極端な糖質の制限」は、長期的にみて心配はないのかな?

ってことが問題になっているわけです。


血糖値が下がれば健康だ!

というのは、

ヒトの病気は糖尿病だけだ!

と言っているのに近いような気もします。


「極端な糖質の制限」は、

たんぱく質の過剰摂取、脂質の過剰摂取を導きます。

大丈夫なの?って話です。


糖質からエネルギーを得るのは、生命にとって最も自然な方法です。

地球上に初めて誕生した生命は「解糖系(糖質を分解してエネルギーを作る)」によって、動いていました。


でも、解糖系で得られるエネルギーはすごく少ないんです。

そこで、解糖系で作られたピルビン酸っていう物質を使って「TCA回路とか電子伝達系」というのを動かして、沢山のエネルギーを得る方法を生み出しました。



う~ん。


糖質制限食というのを、ひとくくりにするから解りにくいのかなぁむっ


とにかく血糖値を緊急に下げなくてはならないような糖尿病の患者さん。

じわりじわり血糖値が上がってきた糖尿病の患者さん。

薬がしっかり効いて血糖コントロールが順調な患者さん。

糖尿病ではないけど、糖尿病になりそうなメタボの方。

両親が糖尿病で、糖尿病になりやすい遺伝子を持っている方。

糖尿病で腎臓の機能が低下している方。

ただただダイエットをしたい方。


それぞれに対して、糖質制限食の持つ意義というのが分かってくると良いですね合格