大豆の栄養機能 たんぱく質 その2 | 管理栄養士国家試験と研究と私

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管理栄養士国家試験の合格に向けて、過去問解説をしたりします。研究や学会、食品や栄養のお話もします。

今日は、なぜ大豆タンパク質には脂質代謝改善効果・・・

つまり、コレステロールを下げたり、中性脂肪を下げたりする効果があるのか?

というお話です。


ごめんなさい、少し難しい話になりますえっ


ではいきますよ。

何故、大豆タンパク質には脂質代謝改善効果があるのでしょうか?

それは、大豆タンパク質には胆汁酸結合能があるからです。



私達が、脂質を吸収する際には、胆汁酸の働きが必要です。

胆汁酸は、乳化剤の役割をします。

乳化剤というのは、油と水を混ぜ混ぜにしてくれる物質のことですね。


ほら、マヨネーズって、水と油が混ざっていますよね?

あれって、乳化剤のおかげなんです。

マヨネーズでは卵黄の成分が乳化剤の役割をしますよ。


つまり、私達は、食べた油が乳化されていないと吸収できないんです。

つまりつまり、油の乳化を助けてくれる胆汁酸がないと油を吸収することはできません。

つまりつまりつまり、大豆タンパク質は胆汁酸と結合することで胆汁酸が働けないようにしてしまいますから、大豆タンパク質を食べると脂質を吸収しにくくなります。


従って・・・大豆タンパク質を食べると、コレステロールや中性脂肪が下がる。


ということです音譜