こんにちは。ふるやまんです。
2016年に個人塾として開業し現在8年目に突入したところです。

いつも年度が代わるころになると、
大手塾に行くからやめる生徒もいれば
大手塾から個人塾にくる生徒もいます

どちらもメリットデメリットがあるので
お子さんの状況にあった塾を
選べばいいと僕は思っています。

どんな塾でも子供にあう塾があるし、
マスラボはどんな生徒にも
あっているとは思いません。

そういうのはまた
まとめていきたいなと思っています。

でも僕も大手塾で指導していたころと
個人塾の違いでいつも思うのは、

個人塾の方が圧倒的に
面倒見が良いです

そりゃそうです。ほとんどの時間を生徒と過ごしているわけですからね。

大手塾だと入試応援といって
各学校に行って激励を行うんですが、
一回もあったことのない生徒に
激励をします。

その子にあったアドバイスというよりは、まぁいつも言っていることですね

ミスはなくそう
時間配分に注意

そんな感じで当たり障りのないことで入試会場に送り込みます。

それはそれで大事なことなんですが、本当にそれで子供達の感情が昂り試験に迎えるでしょうか。

あまり、素っ頓狂なことを言っても

普段の先生と違うことを言ってしまうと逆に混乱するかもしれません。

 

ステレオタイプ。


まぁその当時の僕の力不足もあったかもしれません。

今は違います。
前日にしっかりメッセージカードを渡して、不安な生徒はいつでも言ってきてね。と連絡も取り合えます。

最後に先生の声が聞けることって実はすごく安心するんですよ。

みんなお守りがわりにカードを持っていってくれました。ありがとう。

そんな僕が忘れられない光景があります。

T中学の入試の時です。個人塾をはじめて数年したころ僕は生徒の入試でその頃はコロナの影響もなかったので、応援しにいってました。

生徒を教室へと送ったあと、
帰りにA君と出会いました。

A君は大手塾に通っていて、マスラボには算数を見てほしいということでみていました。

成績も安定し、これなら大丈夫だろうという感じでした。

しかし、冬休みに入ったら、マスラボではなく大手塾の冬期講習から受験ということになったので僕はそれ以降みていませんでした。前日に頑張ってこいよと連絡はしていました。

前期日程でわずか数点で合格を逃してしまったA君ですが、そこの中学は後期日程もあるので、後期日程で挽回は可能です。

マスラボ生も前期はダメだったけど後期で合格する生徒もいます。

それでA君に出会ったら
当時は塾が学校内に入れたので、塾ごとに会場に入るような形でした。

先頭に塾の先生がいて、行列を作って入場していました。

1番最後尾にはA君がいました。
もう悲壮感の漂う顔をしていました。
明らかにモチベーションが上がっていません。

え?なんでこんなふうになっているのに
声かけしないの?
誰もいないの?

本当に行列から少し遅れて、トボトボと歩いているのです。

A君を見つけた僕は、
少しだけ時間を作って、
話をしました。

あと数点ってことは、すごい簡単なミスとかしてるだけやで、いいか、自分に自信を持って試験に挑むんやで。負けると思ったら負けるから、合否気にせず、目の前の問題を解いていくんやで。

でもあまりにも時間が短すぎました。
そのまま会場に入っていく姿をみてなんだか胸が痛くなりました。

全然絶望することもないのに、12歳の彼らにとっては、不合格ってとっても受け入れるのが難しいんですよね。でもそこから切り替えて入試に挑まなければならない。

それって先生の仕事じゃないんですかね?
と思ったんです

だから、この大手塾、生徒のこと全然見れてないんだなと思って悲しくなりました。

今はわかりませんが。

結局、試験は不合格になりました。

でもA君は、他の学校で今楽しく学校生活を送っています


僕の心にだけ深く残っている光景です。
マスラボは僕が一人で中学受験を切り盛りしているので、会場に応援にいくことはできません。

でも、直前特訓で、いつもモチベーションのあがる話をします。結局最後は「気持ち」なんです。

僕は個人塾をして、全科目担当なので、責任も大手塾の頃とは比べ物にならないくらい大きくなったけど、その分、生徒と過ごす時間というのがかけがえのないものになっています。

決して偏差値ではなく、勉強を通じて彼らに勉強の楽しさや面白さを伝えて、一生の財産にしてあげることが僕の目標です。

受験期になるといつも思い出すエピソードでした。