神戸女学院の合格ブログです。

幼少期から合格までを綴っております。

今日は、昔書いたこの記事をリブログします。

 

「神戸女学院中学部 合格への道 入試問題から学ぶ 基礎だけで合格できる?」

 

今読み返してみても、僕の考えはほとんど変わっていません。

 

むしろ25年以上受験指導をしてきて、

 

やっぱり基礎が一番強い。

 

と、以前より強く思っています。

 

難関中学を目指していると、

もっと難しい問題をやらないと。

もっと上のクラスの問題をやらないと。

 

こんな簡単な問題をやっていて大丈夫なのか。

 

どうしてもそう思ってしまいます。

でも、入試問題をよく見てください。

 

すべてが難問でしょうか?

そんなことはありません。

 

もちろん、その学校らしい難しい問題もあります。

でも合格するために必要なのは、

 

難問を全部解くことではありません。

 

取らなければいけない問題を確実に取る。

 

そして少し難しい問題に対して、

「これは何を使えば解けるんだろう?」

と考えられること。

 

これが大切です。

算数の難しい問題も、分解していけば

 

割合だったり、

速さだったり、

比だったり、

場合の数だったり、

規則性だったり。

 

結局は、それまでに習ってきた基本的な知識の組み合わせです。

 

だから僕は授業中、

「この問題の解き方はこうやで」

と、すぐに教えたくありません。

 

「なんでそう思った?」

「どこまで考えた?」

「何を使えそう?」

と聞きます。

 

答えを知ることより、

 

答えにたどり着くまでの考え方を身につけてほしいからです。

 

これは今の時代だからこそ、さらに大切だと思っています。

 

わからない問題の答えだけなら、

検索すれば出てきます。

AIに聞いても教えてくれます。

 

だからこそ、

「答えを知っていること」

 

そのものの価値は以前より小さくなっています。

 

大切なのは、

なぜそうなるのか。

自分はどう考えたのか。

持っている知識をどう組み合わせるのか。

ここを考えられる子は強いです。

 

そして、これは6年生になって突然身につく力ではありません。

 

低学年、中学年の頃から、

 

「なんで?」

「どうして?」

を大切にしてほしい。

 

先取りして学年をどんどん進めることだけが勉強ではありません。

一つの問題についてじっくり考える。

自分の言葉で説明する。

違う解き方を考えてみる。

そういう時間が、あとになって大きな力になります。

 

そして6年生の秋。

 

基礎をしっかり積み上げてきた子が、

 

過去問を使って

「この知識と、この知識を組み合わせるのか!」

という経験をたくさんしていく。

 

ここから一気に伸びる子がいます。

 

難しい問題をたくさん解くことが、

 

難関校への一番の近道とは限りません。

 

基礎を徹底する。

そして、その基礎を使って考える。

 

結局これが、

一番遠回りに見えて、

一番の近道なんだと思います。

 

やっぱり、

基礎最強です。

 

だから、基礎を決しておろそかにしないでね?

もうこんな問題解けるからええわ。

じゃなくて、だったらその問題をもっと早く解ける?

図なしで解ける?

と磨き上げていきましょう。

 

 

 

 

赤本は「点数を取るため」にやるんじゃない。合格するために使う。

いよいよ9月になりました。

中学受験生にとって、ここから入試までは本当にあっという間です。

 

この時期になると、毎年必ず聞かれる質問があります。

 

「過去問って、いつからやったらいいですか?」

 

これについては、昔から僕の考えはあまり変わっていません。

 

早めに一度やってみた方がいい。

 

もちろん、まだ習っていない単元がたくさんある段階で、何年分もどんどん解けばいいという意味ではありません。

 

大切なのは、

「今の自分と志望校との距離を知ること」

です。

 

以前、娘が神戸女学院を受験したときのことをブログに書きました。

 

当時、初めて赤本を解いたときは、合格最低点まであと2点。

 

でも、大事なのは「あと2点だった!」ということではありません。

国語は戦えている。
算数も取るべきところは取れている。
理科はもう少し。
社会はかなり対策が必要。

 

こうやって、

「じゃあ、ここから何をする?」

を考える材料にすることが、過去問の一番大切な役割だと思っています。

 

だから僕は、過去問をやって点数だけ見て、

 

「合格最低点を超えた!」
「全然届かなかった……」

 

と一喜一憂するのは、あまり意味がないと思っています。

 

過去問は合否判定ではありません。

 

合格するための作戦会議です。

 

そして、もう一つ大切なのが「やり直し」です。

 

例えば算数で平面図形の比を間違えた。

その問題だけ解き直して終わり。

これではもったいない。

 

「平面図形の比が弱い」と分かったのであれば、テキストに戻って、その単元をまとめて復習する。

 

理科で電流を間違えたなら電流へ戻る。
 

社会で江戸時代が曖昧なら江戸時代へ戻る。

 

過去問で穴を見つけて、普段の勉強で穴を埋める。

 

そして、もう一度過去問へ戻る。

 

この繰り返しです。

 

だから過去問をやればやるほど、その学校に合格するために必要な力が少しずつ見えてきます。

 

何点だったかより、

 

「なぜ取れなかったのか」
 

「あと何点をどこで取るのか」
 

「そのために明日から何をするのか」

 

ここまで考えて、初めて過去問をやった意味があります。

受験は戦略です。

残された時間は、全員同じです。

 

だからこそ、

 

「何をやるか」以上に「何をやらないか」を決めることも大切です。

 

9月から入試まで。

 

過去問をただ消化するのではなく、

 

合格するために、徹底的に利用してほしい。

 

そんなことを、昔の記事を読みながら改めて思いました。

当時の娘との赤本の取り組みについて書いた記事です。

よかったら読んでみてください。

 

今日は超長いですが、中学受験で秋以降成績を伸ばすために必要なことを書いています。
元ネタブログ

 

秋の勉強で成績を上げるために必要なこと

夏期講習が終わりました。

受験生にとって、ここからが本当の勝負です。

以前、娘の神戸女学院合格への道でこんな記事を書きました。

「秋は徹底演習 やり直しをして力を蓄えよう」

今読み返してみても、考え方はほとんど変わっていません。

むしろ25年以上受験指導をしてきて、秋に成績を伸ばすために一番大切なのはこれだと思っています。

 

「できなかった問題を、できる問題に変えること」

 

です。

 

夏までは、いろんなことを勉強します。

算数なら、割合、速さ、平面図形、場合の数、規則性……。

理科や社会でもたくさんの知識を覚えます。

いわば、戦うための「武器」を揃えてきたわけです。

でも、秋からは少し勉強の意味が変わります。

 

問題を見た瞬間に、

「これはあの考え方が使えるんじゃないか」

「まずここを求めてみよう」

「この方法では無理だから、別の方法を試してみよう」

そうやって、自分の持っている武器を選んで使わなければいけません。

ここで差がつきます。


秋に成績が伸びない子の特徴

秋になると焦ります。

模試も増える。
過去問の話も出てくる。
周りの子がどれくらいできているのかも気になる。

すると、

 

「もっと問題を解かないと!」

 

となります。

もちろん演習量は必要です。

でも、

 

問題を解く

丸つけする

点数を見る

次の問題を解く

 

これを繰り返しているだけでは、なかなか成績は上がりません。

30点だったテストを見て、

「30点だった……」

で終わったら、30点のままです。

大切なのはそのあとです。

 

残りの70点をどうするのか。

「わかった」と「できる」は違う

間違えた問題の解説を読んで、

「あー、なるほど!」

これで終わっている子は多いです。

でも、それはまだ「わかった」だけ。

次の日に何も見ずにもう一度解いてみる。

 

一週間後にもう一度解いてみる。

 

そこで自分の力だけで解けて初めて、

 

「できるようになった」

 

と言えます。

 

昔の記事にも書きましたが、娘は初見の問題がものすごく得意なタイプではありませんでした。

でも、復習するとかなり高い確率で解けるようになっていました。

 

この「復習の精度」がものすごく高かった。

 

だから少しずつ、

「あ、この問題、前にやったあれと同じや」

という問題が増えていきます。

算数は特にこれが大切です。

 

一見初めて見る問題でも、今まで自分が勉強してきた問題に「帰着」できれば解けるからです。


秋は「できる問題」を増やす季節

9月。

入試までまだ時間はあります。

 

でも、無限に時間があるわけではありません。

だからこそ、これからは

 

「何問解いたか」より「何問できるようになったか」

 

を大切にしてほしいと思っています。

 

10問新しい問題を解いて10問とも中途半端にするより、

5問しか進まなくても、その5問を次に出されたら絶対に解ける状態にする。

 

僕はこちらの方がはるかに価値があると思っています。

秋は、夏までに集めてきた知識をつなげていく季節です。

 

そして、

「知らない」

「知っている」に。

 

「知っている」

「わかる」に。

 

「わかる」

「自分でできる」


に変えていく季節です。

ここから数ヶ月。

一問一問を大切にしてください。

 

できなかった問題は、成績が下がる原因ではありません。

 

これから点数に変わる問題です。

 

そう考えれば、やり直しも少し楽しくなるはずです。

 

秋は、まだまだ伸びます。

むしろここからです。

一緒に頑張っていきましょう。

夏にあれだけ頑張ったのに、なぜ成績が伸びないのか

神戸女学院合格への道。

今回は6年生の夏休み編です。

本編はこちらからどうぞ。

夏期講習が終わると、毎年のようにこんな相談を受けます。

 

「先生、夏休みあんなに頑張ったのに、成績が上がっていません」

 

朝から晩まで塾に行った。

 

宿題もやった。

 

遊びにも行かずに勉強した。

 

だから親としては期待します。

 

これだけ頑張ったんだから、きっと成績は上がるはず。

 

ところが9月の模試を受けてみると、

偏差値がほとんど変わっていない。

場合によっては下がっている。

「え?なんで?」

となります。

でも、これ。

そんなに不思議なことではありません。

理由は簡単です。

 

みんな頑張っているからです。

 

偏差値というのは、自分一人の成績ではありません。

周りとの比較です。

自分が夏休みに100頑張ったとしても、

周りのみんなも100頑張っていたら、

順位はそんなに変わりません。

 

だから僕は、

 

夏休みに頑張った=9月に偏差値が上がる

 

とは思っていません。

むしろ夏休みで大切なのは、

 

「成績を上げること」ではなく「成績が上がる準備をすること」

 

だと思っています。

 

今まで解けなかった問題が少しずつわかるようになった。

計算が速くなった。

覚えている知識が増えた。

長い時間勉強できるようになった。

難しい問題に対して粘れるようになった。

自分で間違いを直せるようになった。

 

こういうものは、模試の偏差値にはすぐには表れません。

でも確実に、その子の中には残っています。

 

そして、その差が少しずつ表面に出てくるのが秋以降です。

僕が怖いと思うのは、

夏休みにあれだけ頑張ったのに成績が上がらなかったから、

「やっても意味ないやん」

と思ってしまうことです。

違います。

 

そこでやめるから伸びないんです。

 

夏休みに身につけた力を、

9月も、

10月も、

11月も、

入試まで続ける。

 

そうすると、あるところから急に問題が解けるようになったりします。

点数が安定してきます。

そして気づいたら、

「あれ?成績上がってるやん」

となる。

 

勉強って、努力した分だけ毎月きれいに成績が上がっていくものではありません。

 

しばらく変わらない時期があって、

それでも続けていると、

あるとき一段上に上がる。

 

僕は25年以上受験指導をしていますが、そんな子を何人も見てきました。

 

だから夏明けの模試で成績が上がっていなくても、

必要以上に焦らなくていいと思います。

見るべきなのは偏差値だけではありません。

 

夏休み前のその子と比べて、何ができるようになったのか。

 

そこを見てあげてほしいです。

夏に頑張ったことは、

夏に結果を出すためではありません。

 

入試の日に結果を出すためです。

 

まだ途中です。

夏に頑張れたなら、

その歩みを止めないこと。

夏休みが「受験の天王山」と言われる本当の意味は、

夏休みだけで成績を上げることではなく、

 

入試まで頑張り続けられる自分をつくること

 

なのかもしれません。

さあ、ここから秋。

受験生のみんな。

まだまだいけるで。

 

 

神戸女学院合格への道 6年生の春編です

本編はこちらからどうぞ

大学受験や高校受験と中学受験の大きな違いは何かというと

中学受験は家族の受験だということです

 

もちろん、実際に試験を受けるのは子どもです

 

勉強するのも子ども

問題を解くのも子ども

 

入試当日、答案用紙に向かうのも子どもです。

 

でも、

 

まだ12歳の子どもが、

自分一人で受験までのすべてを管理することなんて、

なかなかできません。

 

何時に起きるのか。

 

今日は何を勉強するのか。

 

宿題は終わっているのか。

 

テストのやり直しはできているのか。

 

プリントはどこにいったのか。

 

次の模試はいつなのか。

 

そして何より、

成績が悪かったとき。

 

思うように問題が解けなかったとき。

 

周りの子がどんどんできるように見えたとき。

 

そんなときに、

 

自分で気持ちを立て直して、

「よし、また頑張ろう」

 

と毎回切り替えられる12歳なんて、

 

そうそういないと思います。

 

だから中学受験では、

 

どうしても家族のサポートが必要になります。

 

ただ、ここが難しい。

 

サポートすることと、親が受験することは違う。

 

親が勉強の予定を全部決めて、

 

親が丸つけをして、

 

親が間違いをチェックして、

 

親が次にやる問題を決めて、

 

子どもがそれをこなしていく。

 

これを続けていると、

 

いつの間にか

 

「誰の受験なんだろう?」

 

となってしまいます。

 

僕自身、塾の先生です。

 

だから当然、

 

普通のお父さんより算数も教えられます。

 

勉強のやり方もわかります。

 

成績を見れば、

 

何が足りないのかもある程度わかります。

 

だからこそ、

娘の受験では難しかった。

 

見えてしまうんです。

 

「ここ、やった方がいいな」

「この問題、やり直した方がいいな」

「このままじゃまずいな」

 

いくらでも口を出せてしまう。

 

でも、

 

全部言ってしまったら、

 

娘の受験ではなくなってしまう。

 

6年生の春。

 

受験まで、まだ時間があるように見えます。

 

でも実際には、

ここから夏が来て、

 

秋になって、

過去問が始まって、

気がつけば入試です。

 

親としては焦ります。

 

もっとやらせた方がいいんじゃないか。

 

この成績で本当に大丈夫なのか。

 

志望校を変えた方がいいんじゃないか。

 

いろんなことを考えます。

 

でも僕がこの時期に一番大切だと思っていたのは、

「神戸女学院に行きたいのは誰なのか」

ということでした。

 

親ではありません。

 

塾の先生でもありません。

 

娘です。

 

だったら、

最後は本人が自分の足で受験会場まで歩いていけるようにしないといけない。

 

親が前から引っ張るのでもなく、

後ろからずっと押し続けるのでもない。

 

困ったときには手を差し出す。

 

しんどいときには話を聞く。

 

でも、

歩くのは本人。

 

中学受験は家族の受験です。

 

でも、

 

子どもの受験を家族みんなで支える受験

 

なんだと思います。

 

6年生の春。

 

僕たち家族の神戸女学院への受験も、

いよいよ本格的に始まっていきました。

 

次へ続きます。